いちごのはなし

娘はいちごが好きなので、いちごは常に冷蔵庫にストックしている。

もちろん、週一回の買い出しの時には必ず買っている。ストックが切れそうな時は、いちごだけスーパーに買いに行く時もあるほどだ。

いつもいちごを買っている身としては、値段は重要である。最安値でも1パック税抜き398円、高い物は980円ほどである。そう、いちごは野菜としてはとても単価が高いのだ。

いちごと言えば、とちおとめなどのブランド品種がある。ブランド物なのでもちろん美味しい。そりゃ齢1歳の娘でさえいちごが好きな訳だ。高いのも当然だ。それはこちらも了解済みである。

しかし、許せないのは小さいいちごだけどブランド品種だからとりあえずパックいっぱいに詰めておきました〜とでも言いたげに商品棚に並んでいるいちごである。

角が取れて丸みを帯びた少し擦ったらこちらの指までも一緒に擦ってしまいそうな消しゴムくらいの小さないちごでもブランド品種だからか、胸を張って商品棚に並んでいる。

これがもし、家庭菜園で出来た普通のいちごであれば、スーパーの商品棚に並ぶことはないだろう。並べるとしたら申し訳なさそうに並ぶだろう。わたしなら、自分で育てた小さないちごを棚に並べた後に、マスクでもして自分で自分のいちごを買う、いや、引き取りに行くだろう。


わたしは今日も398円のいちごを買ってしまった。内心とても悔しいが家計のことを考えると毎回毎回こうなってしまう。いつか奮発して大きな粒のいちごを買いたいものである。

話は変わって、いちご売り場の端にいるいちご大福さん、君は場違いにも甚だしいがいつも胸を張って並んでいるな。そんなあなたが、わたしは嫌いではないぞ。

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