スタバのはなし

先日、娘の入園準備のためにイオンに行ってきた。

イオンに行くまでの間に娘は寝そうで寝ず、イオン着いてからも歩き回ってお昼ご飯を食べて、また歩き回ろうとしたので抱っこをしたら寝てくれた。重たいけど、お昼寝をすると機嫌が良くなるのでこちらとしてはありがたい。

帰り際、夫と何か飲みたいね、という話になりスタバへ向かった。

店内はさくらのなんとかフラペチーノを推していたが、わたしと夫は普通のブラックコーヒーを頼む。だってフラペチーノ系を頼むとランプの下で待たないといけないし、何より価格もカロリーもすごい。

店員さんが新人さんだったようで、ちょっとテンポが悪い。でもまぁ、最初はみんなそうだよね、と思ってこちらも新人さんのテンポに合わせる。

ベテランさんが新人さんのサポートをしながら、お持ち帰りでしたら袋にお入れしますか?と提案してくれた。こちらは娘を抱っこしているわたしと荷物を手にたくさん持っている夫なので、確かにコーヒーを片手に車までは行けない。ベテランさんの提案どおり、袋に入れてもらうことにした。

コーヒーの準備が整うまでの間、自動ドアが開く音がする。見ると絵に描いたようなキャリアウーマンがひとり。

明るい茶髪のロング、前髪はふんわり持ち上がっていて、たまにかきあげている。黒色のツイードのジャケットにオレンジ色のタイトなスカート、黒色のハイヒールを履いている。バッグは小さなバッグだ。そういえば、美人はかばんが小さいと聞いたことがある。しかし、長い髪で顔は見えなかった。

わたしの隣のレジに別の店員が小走りでやってきて、キャリアウーマンにお決まりでしたらどうぞ!と元気に声をかける。するとキャリアウーマンはレジに駆け寄り、

決まってないけどいいですかぁ???

とアホの子みたいな一言を放った。

確かに決まってないけどとりあえずレジに行ってメニュー見て決める時あるよ。あるけど、それ言わなくても良かったんじゃない?と頭の中がぐるぐると駆け巡る。店員さんはど、どうぞと明らかに動揺していた。

キャリアウーマンはメニューを見ながら、

これって税込ですかぁ?税抜き?

と店員に尋ねている。敬語なだけマシか?またアホの子みたいな話し方だ。語尾が長ったらしいからだろうか?店員さんは税抜き表示で店内で召し上がるか、持ち帰るかで税が変わってきますと丁寧に説明をしている。そうだ、それが軽減税率だ。

さらにキャリアウーマンは、

500円で飲めるのくださぁい。

と言い放った。

店員さんはえーっと…と明らかにかなり動揺している。普通のコーヒー飲めば良いのでは?なんとかフラペチーノはワンコインでは飲めないぞ?ショートサイズなら飲めるだろうか?でもショートだと物足りないぞ?どうするんだ?



などと考えているうちに、新人さんがやっとの思いでコーヒーを準備して袋に入れてくれた。わたしたちにできることはもう帰ることだけだ。キャリアウーマンを横目に新人さんに会釈をして帰る。


キャリアウーマンは結局何を頼んだのだろうか。







よく考えたら昼下がりにイオンの中にあるスタバに来てる時点でキャリアウーマンじゃないな。

あと、そんなにコーヒー飲みたいならマックで500円出せばお釣りくるよ。

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