財布を持たないというご提案②

おさらい


お財布なし生活3日目

財布がないことで現金1円もなく、カードもなく、身分も明かせない状況の中。
当たり前に毎日仕事はあるし、食べなきゃ死んでしまうし、突きつけられる現実が子気味よい感じになってくる。

幸い私は基本テレワークなので、残金千円ちょっとを残すばかりの頼りないsuicaを切る必要もなければ、実家から売る程米が貰えるのでご飯は炊けた。
お金で腹は満たせないとはよく言ったもので、お金がなくても生きていける感覚を得た。

うん、財布…ましてや現金、クレカ、身分証、何もなくても過ごせているんだから、生きていくのに必要なものなんてほんの一握りなんだろうなという、飛躍的なマインドを抱き始めていた。
そして実際に、夜になってバカスカ物を捨てた。

お財布なし生活4日目

そう言えば、財布を失くした翌日の母のTVer事件の際に電話で事を伝えたところ、まとまった現金を書留で送ろうかと言って貰えたのだが、手間や送料などを考えて断りを入れていた。
その代わりにセブンの商品券が届いて嬉しかった。
さすがに色々調べたら、珍しくお釣りが出る商品券との事で、それは実質現金でした。
一方仕事に追われまくっていた私は財布なし生活中玄関から二歩くらい出歩いたのが最大であり、買い物に出る気にもならず。
商品券はお守りにすることにした。

その夜、今回の事件において最大のピンチが訪れる。

私は財布をなくしたことで、推しのMarché(マルシェ=推しとの電子文通)を買う手段を持たない人間になってしまっていたのだ。

まだ、残っているのに、買うことができない辛さ。
マルシェは私の人生の支えであるが、10年くらい前の私だったらどうだろうか。
いくら推しからお手紙が貰えたとしても、ポイポイ買えただろうか?
ぐぬぬと下唇を噛んでいたのではないか?
そんな私を想像してしまうほど、ぐぬぬだった。

推しも満足に推せない状況のため、残業続きでくたくたなはずが、ぽっかりと時間の余裕も感じる不思議な気持ちになった。
私は確定申告に手をつける。
ちなみに確定申告とは、確定して申告することです。

参考

私がなぜ確定申告するかというと、昨年歯列矯正終わりの年を迎えリテーナーを作ったためだ。
オーダーメイドなので高いためしっかり申告することに決めていた。

しかしこのタイミングでマイナンバーカードもなくしている。
マイナポータルも使えない。
ただ、めちゃくちゃ調べると、どうやら身分証がなくても確定申告は進行できるらしい。
しゃーなしコンビニで書類を印刷し郵送で一か八か身分証なしで対応することに。

しかしそれでも私は、まうしぇが買えなかった後遺症の方が辛く、苦しい夜となった。

つづく

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