いまからでも間に合う!ザックリ「アベンジャーズ/エンドゲーム」への道!

とはいったもののぶっちゃけちゃんと前作以前の作品を見た方が確実だと思う。(本末転倒)

昨日より公開された「アベンジャーズ/エンドゲーム」。マーベル・シネマティック・ユニバース(要はマーベル作品のキャラクターが同じ世界線にあるという設定の映画たちのこと。長ったらしいので以降はMCUと略す。)約10年間の歴史の「一区切り」となるこの作品はそれはもう世界中から注目されている。
私もさっそく公開初日に映画館に足を運び観賞。最高だった…ネタバレやその他諸々を考慮すると具体的に何が良かったか~というのが言えないが、この10年マーベルを観ていてよかった…と心から思えるいい映画だった。
ああ…万歳アベンジャーズ!ありがとうスタンリー!

と、ひと段落歓喜に浸ったところでネットに目を向けるとこんな疑問が。

「エンドゲーム観たいんだけど…これまでの全部観なきゃダメ?」

大変難しい質問である。
『映画館に足を運んでほしいおじさん』としては「そんなことないよ、どこから観ても楽しめる作品だよ。」などと言って映画館に送り出したいものだが、この作品においては気軽にそう言えないのだ。
なぜなら、この作品がMCUの「一区切り」であり「一つの終点」だからである。
これだけ観ようものなら推理小説の最後のオチなんてものじゃない…いわば難しい数式の一番最後の整った答えだけを見ている感じである。フワフワっと話の流れだけは掴めそうだが、誰が誰だか、何が何だかさっぱりの状態でエンドロールを迎えてしまう可能性が非常に高い。
だからといって観た人間が「これこれこういう話で…」と一から十まで教えてしまうのはこれから観る人の観賞意欲を削いでしまってよくない。話の本筋以外にも楽しめるところがたくさんあるにも関わらず「内容わかったし、観なくていいや。」となるのが一番もったいない。
しかし今からMCU全作品を観るとなると…21作品は流石の私も堪える本数である。こう見るとスターウォーズやXMENが可愛く見える。

ということで、一応映画好きと名乗れる程度には映画を観ている私が最大限ネタバレに考慮しつつこの記事(とできれば数本の映画)を見ればギリ映画を楽しめるのではないか?というものを書くことにしました。
ただし、ここでもう一度言っておくがあくまで「なんとか楽しめる程度」のザックリ具合なので本当に頭から足の爪の先まで楽しみたいのなら映画本編の視聴を勧めたい。

さて、前置きはこんなところで話の本筋にはいろう。

まず第一に、この「アベンジャーズ/エンドゲーム」は「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の直接的な続編である。
つまり、これまでの作品よりも繋がりが強いので前作を観とかないと割と何がなんやら状態になる。どうザックリ説明しようにもこの作品は避けれない。
それでもなおこのインフィニティ・ウォー(以下IW)のあらすじをネタバレを伏せてザックリ説明すると…

ある日地球にサノス来襲!目的はインフィニティ・ストーン!

迎撃するアベンジャーズ!惑星タイタンにてサノスと激突!

サノス、再び地球へ!どうなるアベンジャーズ!

…とまぁ、ネタバレを避けるとこんなもんである。
というのも、このIWもエンドゲームに深く関わることからネタバレ禁止令が公式から発信されており、そのくらい繋がりが深いものであることが公式の体制からうかがえる。もはや前編・後編ぐらいのノリである。

おそらくここで未鑑賞の方々が思う疑問はこうだろう。

サノスって誰?
インフィニティ・ストーンって何?
というかお前誰?

上記二点についてこれからザックリ説明していきたい。
三つ目においてはTwitterでも見ていただけると助かる。

まず、サノスとは何者か?という点である。
早い話が、今回のラスボス。見た目脳筋なのに頭脳明晰。特殊能力こそもたないものの、地が強いので割と洒落にならない。
また今作における目的は「増えすぎた生命の数を半分にし、もう半分を救済する」こと。みてくれも目的もラスボスその人とは恐れ入った。
そんなサノスさんのIWにおける武器はインフィニティ・ガントレット。これがもう反則級の強さでこのガントレットについたインフィニティ・ストーンの一つ一つが強いのなんの…
と、ここでインフィニティ・ストーンとは何ぞや?という説明をしなければ、このインフィニティ・ガントレットの強さがイマイチ伝わらないことに気づいた。危うく読者を置いてきぼりにするところであった。

インフィニティ・ストーンというのは、ザックリ説明すると「ハチャメチャな力を持つ6つの石」のことを指す。
以下、各インフィニティ・ストーンの説明である。
スペース・ストーン…空間を操る青色の石。規格無限の四次元ドア。
初登場は「マイティ・ソー」、割とよくでてくる。
マインド・ストーン…精神を操る黄色の石。お手軽洗脳。
初登場は「アベンジャーズ(無印)」、ロキの杖についてた。
リアリティー・ストーン…現実を操る赤色のなんかもにょもにょしたやつ。
現実を任意で歪められる。(発動した本人が空間から離れると戻る。)
初登場は「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」、これだけ石じゃない。
パワー・ストーン…力を操る紫色の石。並の生物が直接触ると自壊する。
初登場は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」、力こそパワー。
タイム・ストーン…時間を操る緑色の石。超生命体も恐れる禁忌。
初登場は「ドクター・ストレンジ」、ネックレスにいれるなこんなもの。
ソウル・ストーン…魂を操る橙色の石。大いなる力には大いなる責n(違
初登場は「アベンジャース/インフィニティ・ウォー」、許さんからな…

…といった能力を秘めた石がついたガントレットをはめている訳である。
拳を握らなければ発動できない点を除けば最強にして万能の武器。
いまいち想像のつかない人に説明すると、「筋肉モリモリのやつがその肉体以上の力を持ち、自由自在に空間を操り、現実まで改変し、果ては時間まで操る」のである。「ぼくのかんがえたさいきょうのらすぼす」の方がまだ勝てそうだ。
そしてなにより恐ろしいのは「インフィニティ・ストーンを全部装着して指パッチンするとどんな願いも叶えられる」という点。
サノスはこの能力を使って全宇宙の生命の数を半数にしようという魂胆である。
そんなサノスの野望を阻止できるのか…?という話がIWなのだ。

ここまでがアベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのみのザックリな説明である。そう…これでもまだ一作品をザックリ眺めたに過ぎない。
…こんな記事を読むより実際に作品を観た方が良いというのがご理解いただけただろうか。
とはいえ時間に追われる現代人、そう易々と時間が確保できる訳ではないのでここからアベンジャーズ初期メンバー+主役作品のあるメンバーの紹介をザックリ行っていこうと思う。
再度言うが、ちゃんと観るなら本編を観た方がいい。

アイアンマン
MCUの先駆けであり、アベンジャーズの顔の一人。
特徴は全身を覆うメタルスーツ。いままでも何度か改良されていたがIWにて衝撃の進化を遂げる。オーバーテクノロジーもいいとこである。
スーツばかりに目が行きがちだが、中の人であるトニー・スタークも中々…いや、とんでもなくスゴイ人物である。まず彼は大企業の社長かつ大富豪である。それだけでも十分にうらやm…すごいが重ねて彼は天才発明家でもある。ただの発明家ではない、天才発明家である。一作目の冒頭のシーンやアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンなどをみてもらえればその凄さがわかるだろう。

キャプテン・アメリカ
アメリカの英雄にして最初のヒーロー。生まれた年でいえば最年長。(神除く)
特徴は星条旗をあしらったスーツと大きな盾。そして気高い精神。
元々はひょろっとした華奢な身体の軍人であったが、超人兵士の実験に参加し強靭な肉体を手に入れる。(なおこの超人兵士計画はのちのウルヴァリンに繋がるのだが、MCUとは別の世界線なので特に触れられることはない。)
武器は盾。この盾はヴィブラニウムという希少な金属をベースに作られた合金によるものであり、同じ金属かそれ以上の強度をもつものでないと傷つけるのは不可能とまで言われるものである。まぁまず壊れることはないでしょ。
諸々の事情により冷凍されて現代に存在し、あるイザコザによりアイアンマンと喧嘩別れをしていた。詳しくはシビル・ウォー/キャプテン・アメリカを観てもらいたい。

ソー
自意識ライジングな雷神。神様。
特徴はムジョルニアとよばれるハンマーである。
神なので地の戦闘能力が強く、普通に強いのだが…純粋故に自分の強さを信じるせいか傲慢で突っ走りやすく、軽い問題児でもある。
というか一作目(マイティ・ソー)で追放された原因はそこであるにも関わらず治っていないってのはどういうことなんだろうか…お父さん涙目である。
ちなみにこのムジョルニア、ソー並の精神がないと持ち上げることができない。もし持つことのできる人物がいるとしたら相当高潔な人物なのだろう。

ハルク
怒れる緑の巨人。バーサーカー。
特徴はなんといってもその筋肉隆々のボディ。単純戦闘力は神を超える。
元々はブルース・バナーという科学者が事故によるガンマ線の影響にて手に入れてしまった悲しき怪物であるが、次第にバナーとハルクは別々の人格を手にし「マイティ・ソー/バトルロイヤル」ではついに主導権を握り始めた上しゃべれるようになった。喋れたのかお前…
なおバナーもそのことを自覚しつつ「なんであんな緑のデカブツがチヤホヤされるんだ!僕は博士号を持ってるんだぞ!」とよくわからないマウントをとったりしていた。ある意味ハルクに似合った人物といえる。

ブラック・ウィドウ
美しき女スパイ。毎回髪型違うのがオシャレ。
スーパーパワーこそないが、華麗な身のこなしと戦闘能力でアベンジャーズの一人として戦っている。またまとめ役としても一役買っている。
見た目に反して過去が暗い。救われて欲しい人物である。
…ところでマーベルさん風の噂でブラック・ウィドウ主演の映画が作成されるという話を聞いたんですがアレはどうなったんですかね…

ホークアイ
地上最強の弓使い。アメコミ版那須与一。
特殊能力のない人その2。いや百発百中できるだけ凄いんだけどね?
アベンジャース冒頭で洗脳されるわIWのポスターにいなかったり(ちゃんとした事情アリ)とちょっと不憫。でも戦うとちゃんと強い。
戦闘外では家族愛あふれる一面を見せたり子供に弓を教えたりととてもいいパパである。戦闘抜きにしてホークパパのミニムービーが観たい。

…以上がアベンジャーズ初期メンバーであり、そのうちブラック・ウィドウとホークアイを除くメンバーには単独主演作がある。ハルクはちょいと関連性が薄いが…、まぁメンバーを深く追いたい場合は観ると良い。

次に、アベンジャーズに加入している単独主演持ちのキャラ達だ。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
ならず者オールスターズ。多国籍軍。
リーダーでスターロード(自称)のピーター・クィル、サノスと根深い関係のあるガモーラ、復讐の破壊王ドラックス、仲間思いの木グルート、遺伝子改造によってつくられたロケットの五人組である。
この作品はMCUの中でもコミカルよりなので「とりあえずどれか観ておきたい!」というなら割と触れやすい作品だと思う。是非ともリミックスと合わせて観てもらいたい作品だ。

アントマン
アベンジャーズ最小&最大のヒーロー。元盗人。
ピム粒子という特殊な粒子を用いて自身の身体のサイズや物体を拡大・縮小することができる物理学ガン無視の能力を持つ。さらに縮小時は身体強度も上がるのでかなり強い部類に入る戦闘力を持つ。一方で自分の身体を通常より拡大した場合、通常より莫大なエネルギーを使う為長い時間活動することが出来ない。
こんな能力なのでアイアンマンらアベンジャーズ陣も知っていそうだが、トニーの父であるハワード・スタークとピム粒子の生みの親ハンク・ピムがメタクソに仲が悪かったのとピム博士が秘密にしていたのもあり知られていなかった。…にも関わらずシビル・ウォーにてトニーらと激突。ピム博士激おこである。

ドクター・ストレンジ
地球を守るもう一つの戦士。ストレンジは本名。
元は優秀な医者だったが、事故によって両手を損傷。義手とまではいかなかったが、神経を傷つけてしまい医者に復帰できなくなってしまう。自暴自棄の末にすがりついたとある寺院にて魔術の世界に入門。修行を経て魔術師の一人になる。
地球へやってくる未知の敵と戦うのがアベンジャーズならば、古代より存在する闇の勢力と戦っているのがドクター・ストレンジら魔術師たちである。
あのビールが無限湧きする魔術は僕も教えてもらいたい。

スパイダーマン
親愛なる隣人。前二人とは世界線が違えど同一人物である。
初登場はシビル・ウォーであり、ホームカミングはその直後の話にあたる。
前二人と異なり「ヒーローごっこの延長線」だからかやや戦闘面に難があるがそれでもヒーロー、もといよき隣人として活動している。
IWではトニーお手製のスパイダースーツを着用。殺意マシマシ。
ホームカミング作中では割愛されたがたぶんこの世界線でもベンおじさんは死んでる。大いなる力には大いなる責任が伴うからしょうがない。

ブラックパンサー
一国の王にして黒豹。ワカンダフォーエバー。
他のヒーローと異なり代々国王が名とその力を受け継いでいる。
飲むと先祖と会える不思議なハーブ(語弊)を飲むことで身体能力を強化し、ヴィブラニウムを用いたスーツを身にまとって戦う。
作中にて妹のシュリによりスーツはアップグレードされ、エネルギーを吸収・放出できるようになった。銃弾受けても無傷かつそのエネルギーで反撃できるのでかなり強い。一国の王なのも納得の強さ。
ちなみに個人的にはジャバリ族が好き。ジャバリ族のゴリラパワーを観てほしさが為にブラックパンサーの勧めたいほど。

キャプテン・マーベル
スーパー・ウーマン。Notシャザム。
本作の性質上ザックリ説明すること自体がネタバレになりかねないのだが、頑張ってザックリするなら「めちゃめちゃエネルギッシュ(物理)な女性」。
まだアイアンマンなどが存在していない時代に誕生し、宇宙を飛び回っていたからかIWの時点では地球にいなかった。Oh…
(その時点では)ただ一人のヒーローだったからか少し性格が傲慢、ちょっと上から見ている感がある。あれ…そんな雷神をどこかで…
戦闘能力は激強。というよりブラックパンサー、キャプテン・マーベルと後半に強者が集まっている気がするのは気のせいだろうか…

以上が単独出演作をもつ者たちである。

さて、ここで冒頭の疑問へ戻ろう。

「エンドゲーム観たいんだけど…これまでの全部観なきゃダメ?」

この疑問に対し、最短ルートを述べるとするならば、

『キャプテンアメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』
『アベンジャーズ』
『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
『ドクター・ストレンジ』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
『アントマン&ワスプ』

の上記7本である。ただし、これはあくまで大雑把に点と点を繋いだにすぎない。恐らく上記をすべて観て本編に臨んだとしても本編に対してはあまりひっかからないが、細かいところですこ~し気になる部分ができるかもしれない。
だが、それがいい。一度観たことをきっかけにこれまでの作品を見返し、「なるほど、これはここに繋がってたのか。」や「おや?この作品のこれって…あれにも出てなかった?」「ほら、やっぱり出てた!」といった楽しみ方をするのもまたひとつの観方といえる。

ただまぁ、ひとつの区切りってことなんで…全部観てほしいところではあるんだけどねぇ…

長々と申し訳なかった。これにてこの記事は終了です。
よい映画鑑賞ができるようこの世のどこかで願ってます。

Demitas will return.