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短編小説集

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屈橋毬花の短編小説を掲載していきます。 あらゆるジャンルの話を掲載していきますので、是非、アナタのお気に入りを見つけてください。
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#屈橋毬花

【短編】苦いままでいい。-前編-【『ミルクは先か後か入れないか。』CP話】

 鼻腔をくすぐる香ばしい香り。キリっとした大人っぽい黒に程近い茶色。小さめのカップでもし…

【短編】苦いままでいい。-後編-【『ミルクは先か後か入れないか。』CP話】

 早めに終わった大学での時間。いつもより長く居られると踊り出しそうな足で向かった喫茶店。…

【短編】甘いのがお好きで?-前編-【『ミルクは先か後か入れないか。』『苦いままでい…

 業界が仕向けたイベントだと分かっていても、やりたくなる、やらなければならないと思わせる…

【短編】甘いのがお好きで?-後編-【『ミルクは先か後か入れないか。』『苦いままでい…

「もったいない!」 「ま、マスター?」  鼻から思いっ切り息を吸い込み、「あいつは、あん…

【短編】Unwanted

 なあ、知ってるかい? ここらじゃ有名な話だよ。数年前に、両親を亡くした母親に殺されかけ…

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【短編】赤い人は来なくとも。-前編-

 頬を撫でる風が、ツンツンと私の頬をつつく。  吐く息が白くなるのも、あと数日のことだろ…

【短編】赤い人は来なくとも。-後編-

〈……どうしたの?〉  返事が返ってこない不安が私の裾をついついと引っ張った。メッセージに既読は直ぐに付いた。 〈いや、〉  何か言いたげな彼の言葉を待つ。 〈すまんな〉  彼の言葉に首を傾げる。 〈なんか話したくてどうでもよい内容なんだけど〉  一瞬で顔が熱くなるのが分かった。相変わらず正直者の心臓は、胸の中でキャアキャア黄色い歓声を上げながら踊り始める。  ただの短い文なのに、彼の声で脳内再生されて、ますます火照って仕方がない。 〈私も、話したかったから、