3人を生きる-アナタの知らない三つ子の話- vol.19 三つ子再び
相変わらず、私は、特に評価を求めるわけでもなく、執筆活動を続けたり、アクセサリーを作ったりして、自分の生活を充実させていた。
充実している中、三女が手を挙げた。
「起業しようよ」
唐突過ぎて、最初、何を言っているのか分からなかった。
折角、三つ子に生まれてきたんだし、何か三つ子でやりたい、というのは、三つ子の中でも話してはいたし、周りからも面白そうだと提案されていた。
しかし、そうきたか。
「起業って言ったって何をするの?」
疑問であった。3人共、モノ作り