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俳句 鴇田智哉

ほつれ

人形がひらき機械のさやかなる

チャンネルのうつり変はれる法師蝉

丸まつてをり土竜とも軍手とも

月がもう額のそばへきてゐたり

左手にとらへ芒を択びとる

耳朶よりもあかい秋海棠のあか

私とは重さのちがふ鶏頭花

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