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「文藝春秋」2023年12月号 編集だより/目次

★ガザの惨状を見るにつけ平和はかけがえないと感じますが、平和が続くと国中が既得権の山になるのも事実。「日本の危機の本質」は、この国が既得権の重みで潰れかけており、世代間の歪みを調整するべき時期が来ていることを鋭く指摘しています。

★「大座談会 昭和陸軍に見る日本型エリート」には、新浪剛史さん、楠木建さんにも加わっていただき、現代の企業経営の視点からも議論していただきました。

★2023年は認知症治療薬が生まれた年。「夢の薬」登場まではまだかかりそうですが、はたしていつになるのか。「認知症治療への挑戦状」では、日米2人の研究者にお話をうかがいました。

★無敵のライバルに一矢を報いた永瀬拓矢九段は、藤井聡太八冠の強さをどう分析しているのか。本誌のロング・インタビューは必読です。

★船橋洋一さんの「新世界地政学」、西川美和さんの「ハコウマに乗って」は今号が最終回です。今号から杉良太郎さんの連載が始まります。


明治維新の不思議 古風堂々55 藤原正彦
秀策のコスミ 中島岳志
ペソアの評伝を書く 澤田直
ステキな五十の手習い 大久保佳代子
四度目の農業革命が求められている 田家康
顔面放談 姫野カオルコ
臭いものには「愛」と「笑顔」を? 根本敬
映画になった『フィリピンパブ嬢の社会学』 中島弘象
『燃えよ剣』を読む 日本人へ243 塩野七生


緊急提言 日本の危機の本質 憂国グループ2040
既得権に切り込めば、再び、大国の座に戻ることはできる

​◆医学部人気が続けば日本は衰退する
◆中小企業に廃業の選択肢を示せ
◆若者は「年金制度は大丈夫」の欺瞞を見抜いている
◆「開業医の平均年収三千万円」医療保険はすでに破綻
◆MMTは高齢世代に快適な理論


中国で碧桂園の幽霊団地を観て来た 高口康太
ガザ、世界消耗戦の始まり 宮家邦彦
米国はすでに敗北している エマニュエル・トッド
安倍さんに謝りながら泣いた 杉良太郎 


優秀な人材が国を誤るのはなぜなのか
大座談会 昭和陸軍に見る日本型エリート
保阪正康/川田稔/山下裕貴/新浪剛史/楠木建
 
1 東條英機 トップに立ってはいけない根に持つタイプ
2 永田鉄山と石原莞爾 突出した才能は組織では生き残れない
3 山下奉文と武藤章 人事に翻弄された「亜流」の名コンビ
4 今村、本間、栗林 旧制中学出身の非主流派は戦場で活躍する
5 牟田口、服部、辻 威勢のよい行動派は自分本位なだけ

ヒトラーは「良いこと」もしたのか? 石田勇治×田野大輔×小野寺拓也


藤井八冠は人間っぽくない 永瀬拓矢(棋士・九段) 
「大谷翔平と似ている」── 王座を奪われた棋士が語る、その強さ

谷村新司さん、奥様に出会えてよかったね ジュディ・オング
101歳の寂聴さんへ 瀬尾まなほ


ゴッホとお金の幸運な物語 中野京子×圀府寺司
名声と評価がうなぎ登りなのはなぜなのか 


小説家と音楽家のあいだ 小川洋子×梶浦由記 
生誕100年 外山滋比古のアタマの整理学 外山みどり
107歳の理容師さん現役バリバリの秘密 箱石シツイ


認知症治療への挑戦状
治療薬はどこまで進化する 岩坪威
薬で予防する時代はもうすぐだ ダニエル・スコブロンスキー(イーライリリー最高科学・医学責任者)


私の代表的日本人 4 河原操子 藤原正彦
秋元康ロングインタビュー 第4回 天才は、確かに存在する
菊池寛 アンド・カンパニー24 鹿島茂
記者は天国に行けない23 清武英利
有働由美子対談59 戸田奈津子(字幕翻訳家)
第71回菊池寛賞発表
文藝春秋読者賞応募規定
ムーンサルトは寝て待て6 内館牧子
病葉草紙 第六話 脹満 後編 京極夏彦
日本の地下水脈37 保阪正康
新世界地政学 最終回 船橋洋一
ハコウマに乗って 最終回 西川美和


BOOK倶楽部
▶︎原田マハ平松洋子中島岳志出口治明
▶︎今月買った本 橘玲
▶︎著者は語る  
▶︎新書時評


グラビア
▶︎日本の顔(森口邦彦) 
▶︎名品探訪26「ご指名ギフト」
▶︎名画が語る西洋史136 
▶︎葛飾応為
▶︎小さな大物(市毛良枝)
▶︎同級生交歓 早稲田大学高等学院筑波大学附属小学校東京都立日比谷高等学校
▶︎目耳口
▶︎作家が愛した名店7 (志賀直哉)


ベストセラーで読む日本の近現代史 佐藤優
▶︎赤坂太郎
▶︎新聞エンマ帖
▶︎丸の内コンフィデンシャル
▶︎霞が関コンフィデンシャル
▶︎日本語探偵・飯間浩明
▶︎数字の科学・佐藤健太郎
▶︎大相撲新風録・佐藤祥子
▶︎オヤジとおふくろ タブレット純福岡伸一
▶︎スターは楽し・芝山幹郎
▶︎考えるパズル
▶︎三人の卓子
▶︎詰将棋・詰碁
▶︎蓋棺録
短歌・上坂あゆ美、俳句・西川火尖、・コジヤジコ


表紙の言葉「色々と想う」 村上裕二
編集だより