短歌 水野葵以「ラクトアイス・センシーズ」
ラクトアイス・センシーズ
告白という語は愛について言う僕らの唾で錆び付いている
近づいているのか遠ざかっているのかわからない白い服を着た人
本当においしいやつを食べたことないだけだよ うん 愛によく似た
きもちいね 雨に機嫌を損ねない人だと思われたくてはしゃいだ
くちびるがラクトアイスで濡れている きみは正しいのに悲しそう
いつもいる店員のネームプレートが斉藤から齊藤に変わった
噓だけはつかないけれど本心を言わないことならあるよ、白氷
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