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佐藤優 引き継がれる『資本論』の独創的な解釈 『資本論の経済学』宇野弘蔵 ベストセラーで読む日本の近現代史 第113回

 柄谷行人氏(哲学者・思想家)が二〇二二年の「バーグルエン哲学・文化賞」の受賞者に決まった。

〈米カリフォルニア州のシンクタンク、バーグルエン研究所が(一二月)八日、発表した。この賞は、同所長で慈善家のニコラス・バーグルエンさんが「哲学のノーベル賞」を目指して二〇一六年に創設し、「急速に変化していく世界のなかでその思想が人間の自己理解の形成と進歩に大きく貢献した思想家」に毎年授与している。/柄谷さんの受賞理由は「現代哲学、哲学史、政治思想に対する極めて独創的な貢献」。そして「混迷するグローバル資本主義と民主主義国家の危機、めったに自己批判が伴うことのないナショナリズムの復活という今の時代において、その作品は特に重要である」とされた。アジア初の受賞。柄谷さんは「思いもかけなかった評価に喜んでいる。感謝しています」と話す。賞金は一〇〇万米ドル(約一億三七〇〇万円)。授賞式は来春、東京で行われる予定だ〉(二〇二二年一二月九日「朝日新聞」朝刊)

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