河合香織 鍵を握るネズミとクラゲ 老化は治療できるか2
前回見たように、最先端の研究によると、健康寿命は延ばせても、最大寿命には「120歳前後」という絶対的な限界があるという。老化と死はあらかじめ遺伝子にプログラムされており、老化した細胞にもがん細胞の増加抑制などのメリットがあることがわかってきた。また、「寿命の延長」と「生殖」は二律背反の関係にあり、アンチエイジングのためには生殖を諦めなければならない可能性もあることが見えてきた。
だが、地球上には長寿と生殖を両立させている生物も存在する。今回はそのような生物の研究の最前線から、ヒトの寿命を延ばせる可能性を探ってみたい。
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