キャンディーズ 奇跡の時間 穂口雄右 100周年記念企画「100年の100人」
70年代に一世を風靡したアイドルグループ「キャンディーズ」。作曲家の穂口雄右氏も、ラン(伊藤蘭、66)、ミキ(藤村美樹、65)、スー(田中好子、1956~2011)の音楽的才能に惚れ込んだ。/文・穂口雄右(作曲家)
穂口さん
ある日、NHKの歌番組にアシスタントとして出ていた可愛い3人の女の子が印象的で、翌日、バンド仲間の松崎澄夫に話すと、「俺がプロデュースしている」と言う。驚いていたら、「レッスンしてやってくれないか」と言われて2度ビックリ。結果として作曲まですることになり、私の作曲した「年下の男の子」でブレイクしたキャンディーズとの出会いはまさに“奇跡”です。
キャンディーズは可愛いだけのアイドルではありません。ミキさんは絶対音感と時代を超えたセンスを、スーさんは民謡で鍛えた豊かな声を、ランさんは天性の輝くファルセットを持っていました。音楽を表現する素晴らしい感性と才能に恵まれていたのです。
当時の渡辺プロのミュージシャンを大切にする環境に恵まれて、松崎と私もキャンディーズとの作品作りを自由に楽しむことができたのです。
キャンディーズ
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