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算術記号とか全然分からなくても統計検定3級に合格できました


統計検定3級とは

公式サイトや様々なブログで十分情報がありますので、改めてここで何ぞやという説明は省かせていただきます。
レベル感としては高校~大学で学ぶ統計学の基礎的な知識を求められるもので、公開されている直近の合格率は2021年で75%程度なので、難しい試験ではない・・・らしい。

勉強を始める前の私の知識レベル

統計検定3級に関する部分

統計というもの自体、35歳になって初めての学習でしたので、用語はほとんど初めて聞く単語という知識レベルでした。
もちろん、意味を調べると普段仕事の中で使っている数字や考え方だったものもありましたが、体系的な知識として学んだのは今回が初めてという意味です。

計算の知識としては、分数の掛け算や割り算すら一旦調べないと分からないレベルでしたし、本記事のタイトルの通り、統計の学習の中で出てくる Σ やら μ やらといった算術記号は本当に何のことなのか分からず、合格後の今もまだ分かっていないままです。

つまり、統計検定3級どころか4級すら危うい状態からのスタートだったということになりますが、大丈夫です、このような状態からでも1か月以内に合格までいけました!

合格に大事だと思ったのは・・・

個人的な感想ですが、統計や計算に関する知識はもちろん大前提なのですが、文章読解力がなにより重要だと思いました。

試験は60分間で30問あり、1問あたり2分ペースで解いていく必要がありますが、用語を暗記しておくだけで解ける問題はあまりなかったと思います。
問題文を読んで内容を理解して、必要な場合は電卓で計算をして、紛らわしい選択肢から答えを選んで、とやっていくとかなり時間ギリギリになってしまいます。

なので、いかにスムーズに問題文や選択肢を読んで理解するかが重要になってくると思いました。

統計に関する知識は持ち合わせていませんでしたが、幸い文章を読みとることは苦手ではないので、この力で押し切った部分もあると思います。

私の勉強の進め方

使用教材

①統計検定3級出題範囲表(2020年4月より実施)
 公式サイトに掲載されているものです
②解説サイト
 有名どころから個人ブログまで様々な解説サイト様にお世話になりました
③統計検定3級過去問
 2018年6月、11月、2019年6月、11月、2021年6月の5回分

大まかな流れ

まず①出題範囲表に記載されている"学習しておくべき用語"を一つ一つ調べ、自分の言葉で用語の意味をまとめた資料を作りました。
その際、用語の意味やどういう場面で使うかなど②解説サイトをじっくり読んで理解に努めたので、ここで約2週間かけています。

しかし範囲全部は私には覚えきれる量ではなく、後半の「相関と回帰」「確率」「確率分布」はさらっとやるだけになり、「統計的な推測」にいたっては調べないまま、まとめ資料作成は終えてしまいました。
(2020年に追加された範囲を疎かにしてしまうのは良くないです。反省)

まとめ資料が出来、いよいよ③過去問を解くフェーズに入ります。
最初の数回は時間はあまり意識せず、問題文の出方を覚えたり、じっくり考えて答えを出すというやり方で進めてから、だんだん60分以内で終えることを意識するようにやっていきました。

1回分の過去問を終えたら採点をして、過去問の解説サイトを見て間違えた問題の解き方を確認したり、自分の作ったまとめ資料をブラッシュアップして、また次の過去問へ・・・、というのを繰り返して、最終的には5回分の過去問を各2回ずつ解きました。
ここが大体1週間くらいです。

学習で工夫した点

タイトルの通り私は算術記号が全く分からないので、分散やら標準偏差といった計算問題の公式を全く覚えられないのが一番苦労した点です。

それを何とかするために、公式を自分に分かるように翻訳した1枚のスライドを用意することにしました。
本当に自分が分かるためだけのものなので、公開するにはちょっと恥ずかしい代物ですが、もし同じように算術記号でつまづいてる人がいたら、こういう覚え方もあるんだよということが伝わればと思いますので、キャプチャを載せておきます。

自分用の言葉にしてるので正確な情報じゃない部分もあります、あしからず・・・

いざ試験へ

過去問を解いていて安定して合格点を取れるようになったので、そろそろ行けるだろうということで試験を予約しました。

いざ試験開始してみると、予想以上に新しく追加された試験範囲の部分が多く感じました。(受験者の問題運もあるかもしれません)
全く分からないものはそれっぽいものを選んで諦めて次に進むことにし、分かりそうな問題はしっかり問題を読んで計算して回答していくようにしました。

試験時間残り2分くらいのギリギリのところで30問回答を終えることができ、「回答を終了する」ボタンを押すときは思わず手を組んで祈るポーズをしてしまったのですが、成績ではなく受験者へのアンケートが表示されました(笑)

アンケートに答えていよいよ成績が表示されると、69点で「合格」となっており、この瞬間、心底ホッとしました。
そして帰りにおいしいカレーを食べて帰ったのでした・・・。

反省点

やはり2020年に追加された出題範囲の「確率、確率分布、統計的な推測」の学習を疎かにしてしまったことが一番の反省点です。
このセクションでの正解率は37%で、かなり足を引っ張ってしまいました。

追加された出題範囲に対応した過去問は2021年度6月分しかなかったのも、学習が不十分になってしまった原因かもしれません。
CBTで出る問題は公開されていないので、どう対策すればいいのか分かりませんが、まずはしっかり用語の意味や計算の仕方を理解していくのが大事だと思います。
私は上で書いた通り、この部分をほとんど捨てたような状態で挑んでしまったので・・・。

最後に

この記事でお伝えしたかったのは、私のように知識ゼロスタート&算術記号が苦手という状態からでも、工夫をしながら真剣に取り組めば、合格は目指せますよ、ということです。

受験料は一般6,000円/学割4,000円なのでベンダー資格とか取るより気軽に受けられる金額ですし、合格の有効期限も無いらしいですし、データ分析に関わる人ではなくても持ってて無駄になる知識じゃないと感じましたし、私としてはメリットはかなりある資格だと思いました。