写真の魅力
私は写真が嫌いだった。
自分の顔が好きではないからだ。
友人と遊びに出かけても、積極的に写真は撮らない。
SNS用に何枚も写真を撮る友人に呆れてさえいた。
そんな私がミラーレス一眼を購入し、
写真にどハマりしている。
きっかけは、自身の結婚式だった。
結婚式は二十数年の人生の中で1番高い買い物となった。
それも、物ではなく、想い出を買うのである。
人生の節目となる晴れの日。一生で一度きりの。
当然のことながら、プロカメラマンに撮影をお願いした。
私の中ではカメラマン=学校行事の記念写真であった。
それもそのはずで、学校行事以外でカメラマンに
撮影してもらう機会などなかったからである。
これがまた写りがイマイチで、廊下に張り出される
行事写真を購入したことはただの一度もなかった。
こんな経験から、正直、カメラマンへの期待は
大きくなかった。
よく撮れている写真が数枚あれば十分だと思っていた。
そして、その期待は大きく裏切られた。
私が想像する以上の仕上がりだった。
写真の中に、一瞬、一瞬の感情の動きが映し出されている。
凛、笑、涙、楽、寂、愛、慈、嬉……
目まぐるしく移り変わる感情の動きが切り取られている。
写真の持つ本当の魅力に初めて気がついた。
ということで、式が終わったその足で家電量販店に赴き、
初心者向けのミラーレス一眼一式を購入したのだった。
今はYoutubeで撮り方について勉強しつつ、
思うがままに撮影を楽しんでいる。
近々、友人の結婚式があるので、早速腕試しである。
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