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担当アイドルと推しが4年半ぶりにミリオン単独ライブに立った話

ライブ自体は2022年のバンナムフェス2nd以来1年半、ミリオン単独ライブとしては2019年の6thSSA以来実に4年半弱ぶり。舞浜歩役 戸田めぐみさんがライブステージに立たれました。

GREE版ミリオンライブ(以下グリマス)の歴史より少し短いくらいの、ミリオンライブの10年の中ではあまりにも長い期間、歩のPとしてこの日をずっと待ちわびていました。

私自身ミリオンライブのPとしてAct4全体の感想はたくさんあるのですが、歩と戸田さんの話に絞ってこのミリオン10th Act4 Day2の感想を書き連ねていこうと思います。


1.ユニゾン‪☆ビート

Act4Day1を見て、4曲ある歩のソロ曲で何が今聴きたいかと考えて、私の出した答えはユニゾン☆ビートでした。そもそもこの曲は2ndライブ、歩と戸田さんが初めて周年ライブに立ったライブで披露された曲であり、私自身にとっても初めて現地参加したライブで、現地ライブってこんなに楽しいんだ!と初めて思えた曲だったので、Day1のソロの選曲から見る文脈からしてそうだし、ここでまたあの時の気持ちを感じたいな、なんて思っていました。

そしてDay2。ステージに上がった戸田さんの姿を見て希望は確信に変わりました。

カードイラストの話をすると話が逸れるので省略しますがイラストもめちゃくちゃいいんですよね

ユニゾン☆ビートの曲名SSRの衣装トゥ・ザ・ハートビート。これを着ているなら絶対にユニゾン☆ビートが来る、と。
そもそも歩のSSR衣装どれも露出度やボディラインの強調が凄まじいからこれが一番現実的だったかもしれない
そして確信通り始まったユニゾン☆ビート。戸田さんが再びステージに現れた瞬間、違和感を覚えました。
そしてこの違和感の答えを見つけるよりも早く、両手でのワイパーが始まりました。

最初数小節は省略されたとはいえミリシタMVの振付の完全再現。バックダンサーさん込みでコレはミリシタで見た振付だ!ってなることは度々あるのですが、リアルライブでは夜想令嬢のような特例やスタンドマイクを使用する楽曲でない限りマイクを片手に踊るため、基本有り得ないことなんですね。
これをミリオンライブ史上初めて、他でもない歩が、戸田さんが成し遂げました。
アーカイブとMVを何度も確認しましたが、同じです。

ダンス、好きかも知れない

6th福岡2日目のラストのMC。戸田さんご本人はダンスが苦手だと以前から公言されていて、それでも歩に寄り添おうと必死に努力されていたことは見れば当然分かるのですが、歩と戸田さんのお2人の歩みの中でこんな言葉が出てくるくらい戸田さんが歩のことを大事にして下さってここまで来たんだな、といつの間にか戸田さんにも心を惹かれていた私にとってこれ以上ない嬉しい言葉でした。

あれから4年半。コロナ禍に突入し、満足に活動も出来ないであろう中でずっとダンスの練習をされていた(twitterでタグ使って報告されていた)ことも、怪我をされてしまってからも治療・リハビリの傍らでダンスにも励んでいらしたことも、いちファンとして知っています。
バンナムフェス2ndにご出演され、MCのヒャダインさんに「今回が復帰戦」と言われて深々と頭を下げていた戸田さんの姿を現地で見て、きっともう大丈夫と思ったあの日から1年半と少し。
自分の想像を遥かに超えるだろうたくさんの努力と、たくさんの方々の支えがあって、ミリオンの単独ライブに今回ようやく戻ってきたんだなぁとそれだけでも感慨深いものがありましたが、ミリシタのMVの振付の中でも特に激しい部類に入るユニゾン☆ビートを完璧に歌い踊り切り、ド肝を抜かれました。

これまでのライブで、私個人は歩と戸田さんを別々に、一緒にステージに立っているものとして見ていた、そう考えるようにしていたのですが、後述する2曲を含めて、Act4は2人が完全に同化して見えました。ダンスが得意で歌は苦手な歩と、歌が好きでダンスは苦手な戸田さんの正反対なお2人が10年を共にして、ここまでひとつになったんだな、と現地で泣いて喜びました。気持ちの整理が追いつかなくて間髪入れずにかかるmusic journeyにちょっと待ってーーーー!!!って叫んでしまったのは内緒じゃ
正直ユニゾン☆ビートで泣くことになるとは思いませんでした。
「好きかもしれない」から4年半。間違いなく「得意」と言っても誰も否定出来ない偉業を成し遂げたと同時に、100%現実の「舞浜歩」を魅せてくれた戸田さんには頭が下がるばかりです。

それともうひとつ、個人的に嬉しかったことに観客席側の綺麗なピンクのワイパーの海を見れたことがあります。
2ndライブの時はかなり前方の席だったので(マウント)、今回300レベル中間くらいの位置からアリーナ席のワイパーがよく見えましたし、めっちゃ綺麗じゃん!と思いました。
ステージ側から見る海はこんなレベルに留まらずもっと雄大で綺麗なんだろうなぁと思うとちょっと戸田さんのことを羨ましく思ってしまいます。私個人も合唱団の一員としてステージに立つことがあり、ステージから見る客席がどんな感じかは知っていますが、その手の演奏会にサイリウムを持ってくる客は当然いませんからね。

2.トワラー

ミリアニ チーム1stのフルメンStar Impressionが流れた時点で来ることは分かっていましたが、セットアップ中の僅かな光で気付きました。

歩が座る=ダンスを封印するフォーメーションなんですね。
これを見てLIVE THEATER PERFORMANCE 11のドラマパートが真っ先に脳裏を過りました

このドラマパートで歩はソロ曲"Get My Shinin'"を得意のダンスを封印して披露しています。ダンサーではなく、アイドルとしてステージに立っているという歩なりの意思表示ですね。
これと同じことを歌に重きを置くジュリア・可奈・麗花とともにチーム7thでやった訳です。
ミリアニ11話のフリーダム全開のトワラーからアイドルとして成長してまたトワラーをやるのならあの形になるのかもしれないな、と見ていて感じました。

他の3人は比較的声質が高めなので、歩の低音がとても気持ちよくハマるんですよね。Act3は歩と戸田さんが不在だったことで少々物足りなく感じていた所もあり、Act4でフルメンバーのハーモニーを堪能出来て良かったです。Kアリーナさん、めちゃくちゃ音響がいい……!

ラストで麗花に連れられてジュリアのもとに駆け寄る演出も「ありそう」な演出でいいな……!と思いました。あれミリアニでもう一回見たくないですか監督!!!??私は見たいです!!!!!第二期、待ってます!!!!!

3.Dance in the Light

イベント開催中にブログ(別サイト)を書き上げてイベントで全力を尽くしたくらいには自分にとってはDance in the Lightを構成する全てが特別で。
戸田さんの怪我のこと、披露曲のこと、諸々を考えてAct4ではやらないだろうなと思っていたんですが、MC明け一発目にあの身体に刻まれ尽くした音が流れて歓喜の怒号が出ました。

ミリシタ産の曲で披露された中では最新の曲だったこともあり、何の曲か分からない人も周りにチラホラいたみたいでしたので、最初の歓声はまばらだったのですが、知ってる人は当然身構える訳で。最初のF♯から約15秒。戸田さんが1人マイクを構える……来る……来る……!!

Act4を受けてここだけ個別歌い分け実装される気がしている

MVのそれよりも更に重みのある、渾身の"Let's Get Down"だったのではないでしょうか。間違いなく、曲が始まった瞬間よりも大きな、そして黄色い歓声が上がってました。
これは本当にめちゃくちゃ嬉しかったです。私自身はずっとステージで踊る舞浜歩は最高にクールな出で立ちをしてると言い続けているので、この瞬間に舞浜歩の良さが世界中に知れ渡ってしまうーー!!って脳内で叫んでいました。

その後のダンスも歌も4人ともキレッキレで最高でしたし、そもそもこの曲自体が圧倒的にライブ映えする曲なこととKアリーナの圧倒的な音響の良さも相まって凄まじいステージになったと思います。後から配信アーカイブで見返してこんなもんではなかったが…?って思ってしまったくらいには。

4.Act4に見出す「舞浜歩」


Act4では事前に戸田さんの出演に当たっては内容を一部制限し一部の楽曲のみの参加とする、と告知されていました。
ここで言う「制限」とはアンコールのThank You!を除いた全体曲3曲でした。
特にUNION!!とCrossing!はミリオンスターズ39人揃うことで大きな意味が生まれる歌詞があるので、この場で皆と揃ってステージに立てなかったことについて、きっと忸怩たる思いがあったろうと思います。
正直、ユニゾン☆ビートの完全再現とDance in the Lightの負担が尋常ではないため、こちらを制限すれば全体曲の方に参加出来たんじゃないかとも思います。
それでも「ミリオンスターズとして大事な全体曲」よりもこの「歩個人にとってとてもとても大事な2曲」を優先して戸田さんが完璧に仕上げてくれたこと、一見エゴとも取れる選択を他キャストを始めライブに関わる全てのスタッフが受け入れて下さったこと。
歩と戸田さんがこの数年ステージに立てなかったライブを見て、それが良いライブであればあった程、心の奥底で「このライブに出演する歩と戸田さんを見たかったな」と思い、しまいこんでしまっていた私にとってはこの上なく嬉しいことでした。

劇場で輝くのは「私たち」じゃない。そこにいるのは「私」たち。
私色に輝き、私の空を目指して、私の道を進んでいく。
私だけの矜恃〈プライド〉を胸に。それが「私」たち。
私は私だけだから、「私」たちは━━━━
ともに輝きあえる。

ミリシタ5周年のメッセージ。今回の戸田さんの、ミリオンライブ!の選択は、正しくこのメッセージの表れだと私は思います。
ユニゾン☆ビートは当然のこと、Dance in the Lightも舞浜歩という絶対的なダンスアイドルが中心にいて初めて成立する楽曲、歩のためものといっても過言ではない楽曲だと思っています。
この2曲で舞浜歩という1人ダンスアイドルを。トワラーでミリオンスターズの一員としてと、そのダンスを封印して歩にとっての歌の文脈を産み、3曲合わせて

ミリオンスターズの1人のDual Style Idol舞浜歩

をミリオンライブ!にとって一つの終着点となる10th Act4で魅せてくれたんだと私は解釈しました。
本当に、本当に、歩Pとしてこのライブに歩と戸田さんが立てたこと、この瞬間にあの場に立ち合うことが出来たこと。嬉しかったです。

Crossing!はこの10周年だからこそ意味のある曲なので難しいかもしれませんが、今回は叶わなかった正真正銘39人のUNION!!はきっとその先の未来で見られると信じています。歩の参加楽曲でライブ未披露・オリメン未披露の楽曲はまだまだたくさんありますが、それもきっとどこかで叶うと信じます。
そういう意味ではAct1,2でミリオンライブの過去を、Act3で今を、そしてAct4は未来を見たライブだったなと思います。

5.個人的な話を添えて

4年半弱前。6thツアーが終わってひと月後、戸田さん個人企画のバスツアーがありました。それまでもアイマスと関係なく何回か戸田さんの出演されるイベントには行きましたが、他の声優さんも含め個人のイベントに参加したのは後にも先にもこの時だけです。
1泊2日のツアー。1日目の夜にいわゆる接近戦というやつがありました。その時に、私は戸田さんに
「これからも歩のこと、よろしくお願いします」
と伝えました。直接自分の口から言いたくて参加したようなものです。
そしてこのバスツアーを経て戸田さんのことがもっと好きになりましたし、戸田さんを推すオタク、通称めぐみ推しの1人に私はなりました。
そんなこんなで歩P兼めぐみ推しとして時間が経ち2021年。7th Reburnの戸田さんの出演辞退の一報が入りました。

戸田さんご本人の気持ちに比べれば些末なものですが、私個人としては、第一志望の大学に落ちた時よりも、大腿骨を真っ二つに折って緊急入院した時よりも、ずっと辛かったです。

歩の存在が戸田さんを苦しめているんじゃないか
あの時伝えた言葉は呪いになっていたんじゃないか

悲しみの中、脳裏で生まれてしまった疑念。この時からずっとこの呪いに蝕まれて、無意識のうちに好きでいることに必死になっていたと思います。

その後、歩の供給があれば自分なりに色々やったり、戸田さんの出演されるイベントに足を運んでお元気そうな姿を見たり、中村温姫さんを筆頭としたキャストの皆様の心遣いに救われたり、どうしようもなくこの呪いで頭がいっぱいになってしまった時にはGREE版の時から付き合いのあるラウンジメンバーのPに相談に付き合って貰ったりしながら、3年弱この呪いと付き合ってきました。

そうして迎えたAct4。歩と戸田さんが一緒にステージに立つ姿を、フェスではなく、ミリオン単独ライブで、4年半ぶりに見られるならそれだけでも万感の思いだったのですが、少し前の配信で戸田さんが仰っていたように、私の想像を遥かに超えてパワーアップしたパフォーマンスを魅せてくださいました。


Act4を終えて、私の中にある感情のひとつに恥があります。
勝手に悪い方に考えて塞ぎ込んでしまったこと。
絶対にそんなことはないのに、推しである戸田さんのことを信じきれていなかったこと。
本当に、私がバカだったなと今は思います。

そして、それこそ6thライブ以来4年ぶりに、歩のことを好きになって、戸田さんのことを好きになって本当に良かったと思います。
戸田さんと歩の出会いに、戸田さんを支えて下さった全ての皆様に、歩を好きでいてくれる皆様に、ただただ感謝です。
本当に、本当に、ありがとう。


やっと言えますね。
戸田さん、おかえりなさい!

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