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飼育の日でなおかつ誕生日ですが……

……古生物飼育小説「Lv100」の更新が半年できておりません!!

「古生物を飼育する小説を書いている奴の誕生日が飼育の日(4・19にかけて日本動物園水族館協会で制定された記念日)と重なっている」なんて美味しいネタなのに更新が止まっているせいでもったいないことになっているんですね。

それはあつ森やけものフレンズ3にハマッているせい……も確かにあるんです。あるんですけれどね。

それ以上に次のお話が大長編で、しかも「いや~これは難しいよな~~~」と今まで思ってきた種類を複数扱うので、それはもうみっちり下調べをして、お話にも書きたいものを詰め込めるだけ詰め込もうとしているからなんですね。

ちょうどいいので去年の飼育の日に特別企画として載せた執筆メモをリンクしてみましょう。

要するにこれらのメモの最上級のものをここ半年ああでもないこうでもないとこねくり回しているところなのです。考察だけでなくお話の筋も平行して進めていますし。

しかも「あそこに行けば絶対考えがまとまったり必要な知見が得られたりするのに」と分かっている施設に行けない状況が続いていて、その施設が綿密に公開してくださっている資料を読んだり、Twitterのほうで親切なかたのご協力をいただいたりしてどうにか埋め合わせています。ヘッダーの写真はその施設に、リニューアル前に一度だけ行ったときの施設の近辺の様子です。

そんなにものすごい種類を出そうとしているのかというと……劇中でのこれまでの扱いからいうとものすごいんですが、現実の恐竜ファンから見るとそういうわけではないので、そこをすごいと思わせなければならないのです。ただし、本当にすごい種類も登場します。

そう言っている間に商業のマンガのほうで恐竜を動物園で飼うお話が出てきてしまいました。ひとさまのご作品ではありますが、とても良いものなのでここで紹介させていただきますね。木下いたる先生の「ディノサン」、第一話をコミックバンチWebで読むことができます。

現実的な規模の動物園にしっかりした設備と飼育員の描写、そして生き物として現実的な行動をとる恐竜に屠体給餌と、恐竜を現実的かつ持続的に飼育展示するというコンセプト。「Lv100」と共通しているものですがそれは私が読みたくて書いているからこそなので、畢竟「ディノサン」の描き出す世界にもとても期待しております。

いっぽう私が一番注目したのは園内マップを背景に海堂氏が解説しているシーンで、「国内最小の恐竜園」でありながら超大型肉食恐竜3種に数多くの大型植物食恐竜、特に私が「Lv100」に出そうとして四苦八苦している種類とほぼ同じ大きさのカマラサウルスがずらりと揃っているんですね。

「Lv100」だったら大半ゾルンホーフェン条約違反!!……となるのは別に「ディノサン」の飼育難易度の見積もりがどうというわけではなく(そもそも飼育難易度の妥当性を保証する方法がないので)、ひとえに微妙なスタンスの違いといえましょう。

なにしろこちらは「アレを出すなら同じ地層から出たトカゲと小動物と貝と藻も出したほうが……」みたいな細かいことをしているので。

そういう細かいことをしてこそ得られるものをご提供できるつもりではいます。

というわけで「古生物飼育連作短編小説Lv100 第十集 オロチ編(仮)」、夏にはお出しできるかと思いますのでご期待ください。

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