#無人島のディーバ【韓国ドラマ】
韓国のマイナーな放送局発ながら話題が話題を呼び、Netflix配信含め2023年の大ヒット作となった「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で自閉スペクトラム症を抱えた新米弁護士ウ・ヨンウを演じたパク・ウンビン主演の最新作。
周りの韓ドラ好き女子たちに薦められ、ようやく観了。
結論、
毎回、「韓ドラってどうしてこんなに面白いの!?!?」と叫びたくなるのですが、本作もまさにそれでした。
★(※未視聴の方へ)あらすじ・まずはじめに
▼あらすじ
ディーバとはイタリア語で【歌姫】だそう。
ほとんど前情報は入れず、
“無人島”
“パク・ウンビン(わくわく)”
“「eyeloveyou」で話題のジョンヒョプ氏(わくわく)”
“歌がすげぇらしい”
というポイントのみ押さえて見始めた私。
1話を見終え、
「なんだ、この切ないお話は…………………!!!こんなの聞いていないゾッッ!?!?」
と動揺を隠せず。
てっきり、無人島出身(?)の主人公が世界の歌姫として大成するハッピーサクセスストーリーかと思いきや、全くもってそんな気楽なお話ではございませんでした。
もちろんそのストーリーをメイン軸に物語は進んでいくのですが、1話に起こるある悲しい出来事を境に、彼女の人生、そしてある家族の人生の物語が大きく動いていくのです。
とにかく1話から号泣必至。
そしてこれから観る方は、その1話を胸に刻みながら全12話を見届けてください。
本当に泣けます。
★(※鑑賞後推奨)以降ネタバレ含みます
基本的に面白いと思うドラマは、絶対に絶対に少しのネタバレも無しに観てほしいので、本作に関しては、正直上述の情報だけで十分かと思います。
全話を観て、このドラマの好きだったポイントを以下で語らせてください……
▪︎無人島生活15年!?そんなのあり得ない…
しかし重要なのは、“無人島”ではなく“15年”という月日の長さ
まず特筆すべきは本作の設定ですが、天性の歌声を持つ地方出身の主人公ソ・モクハ(パク・ウンビン)は、歌手になることを夢見ながら、中学生のときにある事件をきっかけに無人島に流されてしまい、そこで15年間たった一人で生き延びます。
15年後、島の清掃活動に来ていたボランティアの青年らに発見・救出され、15年越しに大都市・ソウルで目標だった歌手になるべく、第二の人生をスタート!
しかし15年後の世界では、皆が携帯型のテレビのような機器(スマートフォン)を持ち、コードのないイヤホン(ワイヤレスイヤホン)を装着し、子供の頃から憧れていたスター歌手・ユン・ランジュ(キム・ヒョジン)は今や落ちぶれ歌手となり……
変わりきった現実を目の当たりにし、モクハは“玉手箱を開けた浦島太郎”状態に。
さらに、15年間人間と関わることなく野生同然に生きてきたモクハは、頭も心も中学生のまま。
そんな彼女の前に、30歳を過ぎて歌手を目指すには遅すぎるという現実、良くも悪くも評価や注目が世界中から向けられる情報社会の厳しさの壁などが立ちはだかります。
しかし、“歌手になりたい”という強い信念、これまでの人生の糧となっていた恩人たちへの揺るぎない敬意、底抜けに明るくポジティブな彼女のキャラクターが、彼女自身の人生を、そして周囲の人たちの人生をも切り開いていくのです。
そう、この物語で目を向けるべきは、
“15年間も無人島で生き抜いた彼女の壮絶な人生”ではなく、
“無人島に流されてしまったゆえ、過ぎてしまった15年間”という時間の残酷さと、それをもろともしないモクハの力強く魅力的なキャラクター
なのです。
きっと多くの人が経験し得ない“人生のハンデ”を持った主人公が夢に向かって強く生き抜く姿に勇気をもらい、心動かされる、それが本作の醍醐味なのではないかと感じました。
▪︎絶対にこれを語らずにはいられない……
モクハの運命を変えた少年とその家族の物語
いやはや、今作で最も意表を突かれたのは、無人島生活から脱出後“歌姫”を目指すモクハの壮絶な運命の裏に隠された、これまた壮絶なもう一つの物語です。
全ては第1話の“ある悲しい出来事”から始まるのですが、それはまぁもう辛い辛い辛い……………(思い出しただけで泣ける)
明るく無鉄砲なモクハと、冷静沈着でドライな同級生の少年ギホは、性格は正反対と言えど、とある共通のこれまた別の“ハンデ”を抱えています。
二人はその共通点を通し心を通わせ合い、一世一代の大勝負を仕掛けるのですが、その勝負は残念ながら失敗に終わり、モクハが無人島に流されてしまい、離れ離れに…。
しかし二人は“強い志”と“家族や友への愛”を持ち続け……
そこから15年後、ある兄弟・家族とモクハが出会うところから、また物語は動き出します。
やっぱり、ここまでしか語れない……(笑)
この展開は本当に脚本が素晴らしく、とにかく前情報無しにドラマを観ていただきたいです。
2つだけ言えることは、
①韓国ドラマ特有の“絶対的悪者”が存在すること
②それぞれが互いを想い合うからこその選択、だがしかし想い合うがゆえ引き寄せられる運命に涙が止まらない…
です。
①に関しては、記憶に新しい有名な作品だとやはり「梨泰院クラス」の長家(チャンガ)的な、「ほんとにコイツどうにかしてくれよ………」なキャラクターが登場します。もう憎らしいとかじゃなくて、「頼むからやめてくれ……」という感じのヤツ。
とはいえ、チャンガ同様、そのキャラにもその人なりの強い信念があるので、やはり物語を面白くするカギは“ブレないキャラ”なのだと色んな良作を観て感じますね。
②に関して具体的に言うとですね………
7話の番組出演〜モクハ捜索にかけての後半が感動と悲しみ全ての感情に心が掻き乱され、ものすっっっごく泣けるのです。
ステージ上にこれでもか!と照らされるライト……
ステージをある場所から見つめる、喜びに満ちあふれた輝かしいその瞳……
彼は15年間この日のこの瞬間のために生きてきたのか………(私だけ涙腺崩壊)
そして会場中に響き渡るウンビン様の女神のような歌声……
「open your eyes……♪」
間違いなく本作のハイライトだと思うので、ぜひこのシーンには注目です!
そんな奇跡のような時間も束の間…
その後のとても悲しい展開には辛くて涙が止まらない……(なぜあのエレベーターで鉢合わせたのはあの人ではなくあの人だったのか…)
ついに真実が明かされる回でもあり、とにかく7話は本当に展開が面白く、大好きな回となりました。
▪︎スーザンボイルをも彷彿とさせる美しく圧巻の歌声!!パク・ウンビン氏の才能と努力に頭が上がらない
噂には聞いていたものの、ほぼ毎話と言っていいほど登場するモクハの歌唱シーンが本当に素晴らしいです。
「スーザンボイル」を見たときの衝撃を思い出すほど(それは言い過ぎ?)
実は本作、パク・ウンビンが演じる前提で当て書きで脚本が書かれたそうですが、ウンビン様自身が「この役を演じるには、自らの歌声で臨まなければいけない」と言い、歌の練習を重ねてこの役に挑んだそう。
プロフェッショナルというのは、きっとこういうことなのだな。
にしてもあの「どうやって出してんの!?」な声量と高音は、練習だけでどうにかなるものでもなさそうなので、きっと彼女の持ち前の才能も大きく作用しているのでしょうが…
心は幼くもまっすぐで逞しいモクハというキャラクターを非常に魅力的に演じるだけでなく、歌唱シーンでは画面越しの全視聴者の心を鷲掴みにした、恐るべきパク・ウンビン…
彼女の今後にもさらなる注目が集まった、代表作となったのではないでしょうか。
個人的に大好きなのは、
ユン・ランジュ元所属事務所社長娘の結婚式で歌う「Here I am」。
このモクハとランジュのハモリデュオがとても良いのでぜひに……
以上、たくさん語り倒しましたが、
「無人島のディーバ」久しぶりに大好きな韓ドラでしたので、ぜひたくさんの方に観ていただきたいです!
▼Netflix視聴はこちら
▼作品情報(Filmarks)
#ドラマ #韓国ドラマ #無人島のディーバ
#パク・ウンビン #チェ・ジョンヒョプ
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