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講義が再開されるまでの日記 day003_1

 起きたら正午を回っていた.今日を表すのにはこの一文で充分である.

 部屋の掃除ついでに真冬用の服をしまい,少し薄手のものを出した.そのついでに着なくなった服をいくつか処分しようとして困ってしまった.破けてしまったならともかく,"着なくなった”だけでまだ着られる服を捨てていいのだろうか.

 実家にいたときは近くのスーパーにリサイクルセンターがあり,ほとんど着ていないのに小さくなって入らなくなったとか,店の照明の下で見たときは良かったが家へ帰ってきてみたらどうしても似合わなかったという新品に近い服はそこへ出していた.その習慣があるために,まだ着られるパーカーをごみ袋へ入れることができない.

 しかし,このパーカーをこれから着ることがあるかといったら多分NOである.パーカーやTシャツが似合わなくなってしまったのだ.中高校生ぐらいなら問題なかったが,いまパーカーを着ると似合わなくてなんというか世間からの信頼は得られない身なりになる.

 いやでも休みの日とか,ちょうど羽織ものとしてはパーカーがちょうどいい時期だしパーカー欲しいなー捨てなきゃよかったなと思うんじゃないかな.たまにあるよ,そういうとき.

 この「もしかしたら要るようになるかも」というしみったれて未練がましい思考は去年もやった.そしてこの1年間,一度も着なかった.捨てるか.

 そうやってパーカーをごみ袋へ突っ込んだ.リサイクルに出せれば一番良かったが,今住んでいるところには無さそうだし,そこまで状態がいいわけでもなく腕のよく擦れる部分には毛玉ができそうな毛羽立ちがあった.さよならだ.

 

強くなります.