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つれづれなるままに

ついに公開になったW杯のドキュメンタリー、以下完全に私情もりもりのネタバレ感想文を綴る。(ネタバレNGの人はここでさいなら)

映画が公開すると聴いたとき、まず私はどれほど泣くだろうと思った。W杯の夏、2023年の夏は代表のこととなると涙腺がぶち壊れていて何事にも泣いていた。特に現地で観たベネズエラ戦はもちろん、フィンランド戦の大逆転も、自力五輪がかかったカーボベルデ戦も、テレビの前で大号泣だった。いまだにベネズエラ戦は見返すと泣いてしまうほど思い入れのある試合だ。そんな私がこのドキュメンタリーを見たらどうなってしまうだろう、不安と期待を胸に映画館に向かった。

結論から言うと想像より泣かずに映画を観た。

あの夏一緒に戦った。メディアから得られる情報全てに目を通し、インサイドアカツキは全て数えられないほど観た。リアルタイムで語られた選手の言葉や、オフでの表情みれる限り全てを追っていたおかげもあり、泣くという感情はすでにどこかに置いてきたみたいだった。とても懐かしく、楽しく、思い出のアルバムのような映画だった。この時こんなことあったな、そうそうこの試合のインタビューはこうだったよ、楽しかった思い出を一緒に振り返るような時間だった。だから周りの反応とは異なり、にこやかな笑顔で映画を楽しんだ。

もちろん泣いたところもあった。

フィンランド戦、初めて世界で一勝を遂げようとする時試合が終わる直前に満身創痍の渡邊雄太はベンチに下がった。すぐにカメラは引きの映像に戻ってしまったが、そんな雄太のことを迎えて、讃え、抱き合う最年長の姿を見た時、涙がぶわっと溢れた。そのあとも長年代表を経験したメンバーとの抱擁は何度見ても感情が溢れてしまうシーンだった。ここばかりは、今後何回も泣くだろうと思う。


そしてベネズエラ戦、一年で何度観ただろうかというこの試合。もはや4Qに関しては全てのプレーを覚えてしまっているくらい、たくさん見返している大好きな試合。大画面で見る迫力にとても興奮した。はいこのシーンね、比江島慎がくるぞ!ほら!きたああ!!って。現地で散々泣いたところも、1年経ってみるとやっぱり比江島慎エグすぎ!!と井上宗一郎くんと全く同じ感想と興奮だった。大きな画面での試合に興奮するとともに、とても冷静に客観的に試合を見れるようになっていた。なんだか不思議な感覚だった。1年という時間がそうしているのかな。

それでも同点になったスティールからのバスカンのシーンについて語る当事者の言葉にとても胸が熱くなった。『あれが日本のバスケット、いいプレーだったバスケットカウント』そう語るトムさん、『あとから見たらすごい人数走ってきてくれてた』と誇らしそうに語る馬場ちゃん、『よく出しましたよね、あれはナイスパス』そう言って馬場ちゃんを褒めるまこ。わたしの中にも残る鮮明な記憶に、色がつきさらに鮮やかにしてくれた。わたしの中のW杯のハイライトプレーだ。だから当事者がこんなにも誇らしげにこのプレーを語っているのを聞けてすごく良かった。

それと『比江島慎はギャンブルだった』この映画の中で最も印象的な言葉。何回でも聴きたい、トムさん比江島慎を信じてくれてありがとう。そしてヒーローありがとう。きっと生涯、もうこれを超える現地観戦はないと改めて思わされた。


そして試合とインタビューの間に挟まるインサイドアカツキでのオフの映像は、大好きな映像だらけだった。一時期、朝の支度中必ず流していた、インサイドアカツキ。等身大のみんなが見れるコンテンツで一言一句覚えてしまうくらい見ていた。中でも大好きだった吉井にキャーないのところが採用されていてとっても喜んだ。もちろんまこまいきーのところも大好きだけど。大画面で観れる映像に心底笑顔になったし、幸せな気持ちと笑ってしまって涙出た。チーム満身創痍のところも使って欲しかったし、西田なんて誰も呼ばないですよ、、おでんくーーーん!のところもあったらな、なんて思ってインサイドアカツキと共に夏を楽しんだことを思い出した。またインサイドアカツキを、見直そう。やっぱりこのチームがみんなが好きだと再認識させてくれたので差し込んでくれてありがとう。

試合映像と共に選手のインタビューが挟まった今回のドキュメンタリー映画。わたしが最も印象に残ったのは、吉井くんのインタビューだった。どの試合についても、主観的でありながらも解像度が高く非常にわかりやすい言葉の数々だった。特に印象に残ったのは、我慢することはできるけど我慢した先が試合終了までに訪れないんじゃないかとすら思った試合だったと語っていたところ。現地で観ていた1ファンとしては、すごくうまく行ってないわけじゃないけど相手に流れが行きかけている状態がずっと続いているみたいな試合だった。日本が決めても決め返される、いいプレーで点を取っても差がつまらない、そんな試合だった。比江島慎が4ファウル目を取られたところからは記憶が曖昧でただ泣きながら叫び続けた。なので吉井くんの実際に戦っていた時の等身大の言葉が、試合の解像度を高めてくれた。当時どう思っていて、どのようなプレイに繋がったかとても鮮明でわかりやすく素晴らしい言語化能力だなと感じた。自分はオフェンスで流れを切れる選手じゃないのでディフェンスでなにか、その言葉通りにプレーを遂行したのももちろんすごいところだなと思った。吉井くんやるじゃん、気がつけば吉井インタビューを心待ちにしてる自分がいるくらい良かった。

吉井くん、なんかコンテンツやってくれませんか?定期購読します。


それともう1人、やっぱりファンに言及してくれるサッサノリオがとにかく好きだ。ファンが信じさせてくれたなんて言ってくれた。この人はどのチームにいる時も、常にファンと一緒に戦ってくれる最高の人だと誇らしくなった。来シーズンは佐々さんの翼にはなれないのは少し寂しいけど、これからも翼であり続けようと思っていますとスクリーンの佐々さんに心の中で話しかけた。


総じて最高の映画だった。感想はぐちゃぐちゃだけど1%でも共感できるところがあったらいいなぁなんて思いながら書き殴ってみた。あの夏をきっかけに出会った人たちにはどう映ったのだろう。今度誰か聞かせて欲しい。

また夏が始まるね、今度はもっとたくさんの人と応援できるのが嬉しい。

おわり。

あ、絶対に円盤化してくださいね!!!!!!!!
あとオープニングの一人一人紹介映像のとこだけ良すぎなので何かで配信してくれ!!


大声では言えない、私のここが気になるのコーナー

・なんの試合か忘れたけど速攻から鷹ちゃんがダンクしたシーンでバックコートで同時になぜかジャンプしているところがぼんやり映っている比江島慎。

・雄太がロッカールームで吠えたあとみんなにハイタッチしに行く時に怪我したマイキーの手をにぎにぎする比江島慎。

・やっぱり身振り手振り多めの最年長。

・独房みたいな場所でインタビューを受ける河村勇輝。

・後頭部一本だけピョンな馬場ちゃんの髪。
 チャイニーズタイペイ戦の時は上の方がピョンな馬場ちゃんの髪。

・富樫勇樹は座ってるのになぜか立って息切れ気味の原修太。

・やっぱり某芸人さんに似ているベネズエラのHC。

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