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Immersive Museum@日本橋三井ホールに行った

有休消化中に気になるものには行ってみようキャンペーン中なので、日本橋で開催されている「Immersive Museum」に行ってみた。

形式は集英社XRの「マンガダイブ」とほぼ同じ。長方形の部屋で、天井以外の壁と床に映像を投影、音響と共に刻一刻と変化する印象派のアートを楽しむというもの。

床にはyogiboとかクッションが並んでいて、適当に寝転びながら薄暗い部屋でおしゃれにアートを楽しむという空間で、平日の11:30なのにけっこう人が入ってた。

寝転べて快適

映像はゴッホやゴーギャンなどの作品を筆致単位や描かれている人物を3Dモデルに変換しながらアートを解体したり構築しなおしたりする。

個人的な感想としては「絵画は本物を見たいな…」。
風景画が部屋全体に広がる感覚は確かに楽しいんだけど、本来のあるべきではないサイズまで絵を拡大されるのは製作者の意図する表現ではないだろうし、絵を3Dで再構築するのもキャッチーだけどこれも本来の画家のテイストからは離れるのでは…?などともやもや考えていた。あとけっこう単調なので、そもそも動画や写真撮影をしながら楽しむことを前提とした構成なのかなとも思った。

ただとにかくおしゃれ!「アート」を「部屋いっぱいに投影」はめちゃくちゃおしゃれな体験で、印象派のアートというチョイスはおしゃれ感度の高いシティな人たちにはとてもよい被写体なのだと思う。instagramには子持ちのおしゃれママの投稿がたくさんアップされている。

最近美術館は写真撮影が許可されることが多く、「#美術館巡り」のハッシュタグもおしゃれな休日の過ごし方としてSNSにアップされている。実際美術館に行くとひたすら写真を撮ってる人もいて「その写真はあとでどのくらい見返すのだろう…?」と余計なお世話な気持ちをいだくこともしばしば。

…脱線した。写真撮影が許可される展覧会が多く、それがきっかけで会期の開始をしることも多い。写真を見て興味をもって行くこともあるので広報効果も大きいし、なによりSNSに写真をアップすると自分のタイムラインがとても華やかになるので気分がいい。

「イマーシブ」な展覧会は動画にも写真にも見栄えがするので、これからどんどん増える気がする。やっぱ訪日タレントはみんなteamLabに行くし。

今回の「Immersive Museum」はアート体験としては正直肩透かしだったけど(2500円もするし…)、「イマーシブ上映」というフォーマットはさまざまに展開できそう。集英社がマンガでやってるけど、鬼滅の刃なんかは絶対相性いいし、文学なんかもいい気がする。ポップカルチャーはチャネルの拡大に、アートや文学は入門編として集客できそう。

ついでに、最近全然行けてないけど、これって手法としてはディズニーランドとかのテーマパークのアトラクションだよなぁとも思う。これまでは特別な施設でしかできなかった体験がどんどん日常に近くなってきてるのかなぁ。そう思うとディズニーランドやUSJには実はこれからのエンタメのヒントが、これまで以上に具体的に隠されているかもしれないな〜。

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