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元初まりの話9

ふぐ

艮(うしとら) 東北

うっかり食べると毒にあたって生命がない。
おなかの大きいもので、人間でも大食をすると、生命が短くなる。

子どもの生まれる時に親子の胎縁を切る道具。
よろづ切るご守護

「毒は、にごりを取ったら徳になります」

食べたら、あっさりとした美味しい魚。
食べたらしびれて生命がなくなるこの毒を、百倍に薄めると薬になる。手術をする時の麻酔薬になります。
毒でも使いようで薬になる。

毒を薬に変えるもの、それは親心のほかにありません。

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