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若き信仰者の告白5

-六つの死線を越えて-

十全の守護

雲読命(くもよみのみこと)

身の内にては飲み喰ひ出入り、世界にては水気上げ下げの守りをされる理

雨が降つて川になる、池になる、湖水になる、海になる
それが再び水蒸気になつて天に帰る
そして又雨となつて降りそゝぐ・・・・・

口から入る、お尻から出る
喉、胃、腸、肛門がある
滓が出て、正味だけ残る
そして生命が許される
滓は滓のまゝ捨てられるのではない
肥料となつて作物の成長を助ける
無駄はない世の中だ
”かすの中に正味”
世の中に滓はないのだ
”あかんゝと云ふたらあかん様になる”

晴天十日は続かないもの
「あんな素晴らしい長所もあるぢやないか」
と善い処をうんと延ばしてやつたら欠点は消えて行く
室が暗いと暗さをそしる前に燈りを灯すことが大切ではなからうか
燈は暗さを追放する

粕から正味を見付け出して楽しめる人は明るい
許す心の広さを持つて暮らしたい

飲み喰ひ出入りと云ふ
この世で収穫を楽しまないものはあるまい、入ることによつて楽しめる、安心出来る
金を、財産を、幸福を、健康を、入れることのみに心を砕く

入ることのみに浮身をやつす人
儲けることのみにあせりもだえる人
狹い世渡りだ
金や財産は徳で集まるものである
徳のない金は毒になる
トクに濁り点が出来てドクになる
与へて捧げて悦ばせて感謝されて集まる金であり
財産であることが望ましい

朝起きる、健康に出し切る
出ることは入ることと同じ様に大切である
食事は一日でも待つことが出来るが出すことは一分も待てない
”寄附” ”税金” ”借金”そして”おつくし”総て出す前は苦しい、よろこべない、考へる
そして出した後に明るさと安心とか訪れる

尽くす、捧げる、つとめ切る
出す悦びを知らぬ人は出すことに苦しむ

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