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『子どもが喜ぶ』

日々、昼に夜に少しも休むことなくお照らしくださる日様、月様のご恩は、ありがたくもったいないもの。
けれど私たちは恩に慣れやすく、あまりにご恩が大きいから、日々のその恩に慣れてしまって何にも思わなくなる。

ちょうど子どものようなものである。
日々、父母の大恩を受けていても、それはあたりまえのように思って、格別ありがたいとも思わない。他人に物をもらうと喜んでいる。
子どもは親の恩を少しも知らないわけではないが、恩に慣れてしまって何とも思わないのである。

私たち人間も同じことで、月日様の恩を全く知らないわけではない。恩に慣れてしまっているのである。その恩を返すことを忘れてしまっているのである。

親というものは例えば無理をしても、子どもかわいい心から、いつも守ってくださるから、つい甘えてしまう。他人になら、もらえば喜んだり礼をしたりする。
だから人に受けた恩は返す心があっても、親の恩は忘れやすいから、よく考えて親への熱きご恩報じをしなければならない。
#正文遺韻
#子どもが喜ぶ

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