年末年始の過ごし方、パッカブル可能なレインコート、注目のクリスマスイベント、2018年秋冬スタートの時計ブランド、VANS×スケーターチームによるSTYLE36 PRO、”景色を生み出す”新橋のギャラリー...2018.12.14(16)
「正月はいつもひとりで過ごしています」
こう言うと驚かれることが多い。
この時期になると会う人には決まって年末年始の予定を聞かれることが増えてくる。
実家に帰ったり、友人と初詣の予定を入れていたり、旅行に行っていたり。近しい人と新しい年を祝い、長期休みを楽しむことが「正しい正月休みの過ごし方」であると、僕もそう思う。
それでも僕は実家にも帰らず、人とも会わず、連絡すらなるべく取らないようにしてここ数年を過ごしている。
そうなったのも、数年前にたまたま実家に帰れない年があって、行ってしまえば”仕方なく”過ごした年末年始の数日間が、「これからしばらく僕にとってすごく必要な時間になる」と思ったからだ。
スマートフォンが鳴らない。仕事もない。まわりに大きな物音もない。外に出ても人混みがない。
そんな中、僕はひとり机に向かって、これまでの1年はどうだったか、これからの1年をどう過ごしたいと思うのか。無心で書き出してはどうすればその通りに物事を進めることができるのかを静かに考える。
1年のうち、12月が身の回りの大掃除をする時期だとしたら、1月は身の中を大掃除する絶好の機会だ。
頭の中にある、仕入れたのに開けれていないダンボールの山、突っ込んだままの資料、書きなぐったアイデア。忙しない日常に置いてけぼりになっていたそれらに改めて手をつけてみる。
疲れてきたら、いつもよりずいぶんと人通りの少ない道をゆっくり散歩してみよう。元旦なら新宿だって比べものにならないくらい抜けた景色になっているから、少し都心に出てみるのもいいかもしれない。
そういえば、今年の元旦は新宿に『スターウォーズ』を観に行ったんだった。意外と元旦も営業している映画館は多いから、はしごしてもいいかもしれない。
そんな夢のような数日間を過ごせたら、また1年を混乱せずに淡々と歩んでいくことができるだろう。
それから、僕にとって正月とは「整理整頓をする時間」になった。
もちろん、「正しい正月休みの過ごし方」を否定するわけではないし、僕にもきっと寂しくなる年もやってくると思うけど。
もしも予定が決まっていなくて、無理やり誰かを呼び出すくらいなら、一度こういう正月の過ごし方をしてみてもいいんじゃないだろうか。
きっと人と過ごす時間とはまた違った充実感が得られるんじゃないかと思う。
それでは、ここからは今週の『服と暮らし』です。
この記事が皆さんのよりよい暮らしの参考になれば幸いです。
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