RAINSのレインコート 雨の日を心地よく過ごすために 『服と暮らし』No.194
そろそろ梅雨に入る季節、ということで雨に備える機会も多くなってきそうですね。そもそも、レインコートほど格好いいものが少ないアイテムってあんまりないと思います。最近はゴアテックスを使ったものやアウトドアブランドで撥水機能を持ったシェルが増えてきましたが、ファッションの分野で、かつ高揚感をもって着ることができ、比較的売り切れたりせず定番として展開しているレインコートは今のところこの〈RAINS(レインズ)〉くらいしかないんじゃないでしょうか。
大前提として、雨の日は憂鬱なものです。雨を楽しみにしている人ももちろんいらっしゃると思うので言い切るのも乱暴かもしれませんが、服が濡れるし髪はうねるし傘で片手がふさがるし、僕にとっては良いことがひとつもありません。
そういう人生を長いことやってきたので「雨は不快だけど、それは仕方ないから我慢するもの」と思い込んでいました。
だけど実はそう決めつけてしまう前に、不快なものに立ち向かうために適切な道具をきちんと用意すれば多少の不快は解消できるのです。
このレインコートの良いところはこれまでレインコートに僕が持っているイメージであった雨に濡れて肌にべたべたとまとわりつく感じだったり、風通しが悪さによる蒸れ、野暮ったいデザインというところがきちんと解決されているところ。
レインウェアによく見られるシャカシャカした生地ではなくポリエステルにウレタンコーティングを施すことで肌触りもよく、べたつく感じがありません。
この丈の長いロングコートタイプを選ぶとパンツの一部を除いて濡れることは一切なくなるので雨の日も気持ち良く外を出歩くことができます。
ただひとつ悩ましい点を挙げるとすれば雨を完全に弾いてしまううえに電車に乗る時なんかは一度脱いだ方が好ましいというところ。僕は駅についたら裏返すように脱ぎ、一つ折りくらいにして腕で抱えて電車に乗ることにしています。
水を弾かない上着を着ているとある程度生地に染み込んでしまうのでたいしてわかりませんが、こういうものを着ていると「実際は雨でこんなに服が濡れてるんだ」と驚かされます。
もちろん多少の雨だったら傘を差す必要もないので、これだけ不快なことを防いでくれているのであれば、駅で脱ぐくらいは容易いこと。
雨のために買い物をすると、早く使いたくて雨の日が待ち遠しくなりますね。
スナップボタンや紐など、各パーツをオリジナルで作っているのも高級感の演出できるポイントです。雨の日にしか使わないものにお金を払うのはいかがなものか、と考えていましたが、やっぱり買ってみると便利で手放せなくなるもの。
このレインズのロングコートと以前ご紹介した〈THE NORTHFACE〉のレインシューズ、〈mont bell〉のトレッキングアンブレラが僕にとっての雨の日の三種の神器であり、三銃士であり、三位一体なプロダクトです。
RAINS / LONG JACKET ¥17,600-
〈THE NORTHFACE〉のレインシューズ
〈mont bell〉のトレッキングアンブレラ
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次号のNo.195は6月10日(金)に更新予定です。
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