理科大理学部第一部数学科に入学する人へ向けたなにか

 こんにちは。理科大は新入生に対する公式の情報提供が少ないとつくづく感じています。3年生にもなって新入生に向けて情報を発信するのは痛々しいような気もしますが、自己満足も兼ねてまとめてみます。

建物について

東京理科大学 神楽坂キャンパス マップ

 数学科の人がよく使うと想定される建物を紹介します。地図を読むのが苦手な人は以下の建物の位置関係は早めに覚えることを推奨します。

  • 1号館
     神楽坂キャンパスで最も高い建物です。4Fに教職センター、9~11Fに図書館があります。

  • 7号館
     1号館の隣にある建物です。1Fと2Fには学生協同組合が入居しています。また、2Fには紀伊國屋書店が入居しています。3F以上はいわゆる数学科棟となっていて、先生方や院生が生活されています。

  • 3号館
     地下鉄飯田橋駅から脇道を通って理科大に来ると真っ先に右手に見える建物です。1Fがピロティになっているので分かりやすいです。
     2Fには学生談話室と自習室があり、B1Fには部室や防音室、屋上にはテニスコートがあります。2F~6Fに教室があります。

  • 2号館
     3号館の隣にある建物です。5Fには部室があります。1F~4Fに教室があります。

  • 8号館
     B1Fには知るカフェ(無料or格安で飲み物が飲めるカフェ)、1F~2Fに学生食堂が入居しています。2号館と直結していて3F~5Fに教室があります。

 学部生は、2,3,8号館のいずれかで授業を受けることがほとんどなので覚えておきましょう。ここからは使う人は使うであろう建物を紹介します。

  • 5号館
     B3Fに体育館があります。体育を履修する場合は使用することになります。1~3,6~8号館からは歩いて5~10分程度かかるので、体育を取る場合、時間割の組み方に注意する必要があります。

  • 10号館
     1年次選択科目の「生物1」「生物2」を履修する場合、10号館の教室になる場合があります。5号館よりも遠いので時間割に注意が必要です。

  • 9号館
     就職課や学生支援課など、いわゆる管理棟の設備を持つ建物です。忘れ物の管理や学割証の発行は2Fの学生支援課で行います。

  • 富士見校舎
     経営学部の建物です。教職で対面で「日本国憲法」を履修する場合、一部曜日は富士見校舎の教室になるので注意しましょう。時間割表の教室に「F」と記載されていれば富士見校舎になります。こちらも歩いて10分程度かかります。

履修について

 理科大では、履修登録が始まるのは授業が開講直前になります。1,2年の間は必修科目で半分以上が埋まることになるので、余った部分を一般教養科目等で埋めましょう。
 履修登録は授業が開講してから1週間程度は自由に変更することができます。初回の授業を覗いてみて履修を変更するといったことも可能です。
 また、人気の一般教養科目は抽選制になります。

教科書について

 教科書は、4月になると「紀伊國屋My KiTS」というサイトを通して購入することができます。自宅配送と神楽坂キャンパスでの受け取りを選択することができます。好みの問題なのでどちらでもいいと思います。
 教科書は購入しなくても問題ない授業もたくさんあるので、英語や第2外国語以外は、第1週までは待ってみることをおすすめします。先輩に教科書が必要かどうか聞いてみるのもいいと思います。
 紀伊國屋My KiTSは4月末まで利用できます。(4月末を過ぎても7号館2Fの紀伊國屋書店で購入できます。)

数学科の授業について

専門科目

 数学科1年生では、以下の数学科目を学ぶことになります。()内は前期/後期です。

  • 解析学の基礎(前)

  • 1変数の微分積分(前)

  • 多変数の微分積分(後)

  • 線形代数学1(前)

  • 線形代数学2(後)

  • 論理と集合(前)

  • 幾何学基礎(後)

 1変数の微分積分のみ週1回の講義のみで、他の科目は全て週2回(講義1回+演習1回)になっています。特に予習は必要なく、自分のタイミングで演習の時間で提供される問題を利用して復習すればいいと思います。
 もし入学までで数学力が不安なのであれば、数3の微分積分と数Bのベクトルは復習しておくと良いかもしれません。

 数学科4年間の授業を知りたい場合は、理科大が公開している科目系統図を見てみるのが良いでしょう。

https://www.tus.ac.jp/academics/subject_system/files/ri1_math_fac_system_2023.pdf

 また、私が作成した数学科単位数チェックというWebアプリも良ければ確認してみてください。

英語必修

 数学科では1,2年の間週2回ずつ英語の必修科目があります。1年生の英語科目は4月の最初に行われるTOEICの点数でクラス分けされます。単位の取りやすさは教授に依存するため運でしかなく、英語の勉強を頑張りたい人以外はTOEICの勉強はしなくて良いと思います。

第2外国語必修

 数学科では第2外国語4単位が必修となっています。1年間週2回の授業を履修すれば4単位を取得できます。言語は以下の中から選べ、2つ以上の言語を組み合わせることもできます。

  • 中国語

  • ドイツ語

  • フランス語

  • ロシア語

時間割

 参考までに私の1年次の時間割です。

1年前期
1年後期

パソコンについて

 数学科では、パソコンのOSの指定はありません。メモリが8GB、ストレージが256GB、CPUがだいたいcore i5以上のスペックがあればどんなパソコンでも全く問題ありません。
 基本的にはWindowsをおすすめします。数学科では、コンピュータ系の授業ではほとんどの場合でWindowsを前提として授業が行われます。周りもWindowsを使用している人が多いと思います。
 一方で、iPadを日常的に使用する上でパソコンの操作に苦手意識がない場合はMacを強く推奨します。やはりMacとiPadの互換性は最強なので、上で挙げたWindowsのメリットをもってしてもMacの快適さのほうが上回ると思います。
 また、将来的にプログラミングやWebデザインなど、パソコンを使った勉強をしたいと考えている場合、メモリは16GB、ストレージは512GBにしておくのが良いと思います。

 また、Officeアプリは理科大の契約で使用することができるので、Office搭載のパソコンを買う必要はありません。

教職について

 数学科では、教職を履修することができます。教員免許を取ると決めている方や、絶対に教員にならないと決めている方はそれでいいのですが、どうするか悩んでいる人のために私の意見を少し述べます。

 結論から言うと、悩んでいるくらいなら教職を取った方が良いです。教員免許を取得しているだけで、院進するにしても就活するにしても安心感が全く違います。院進する場合には教職は不要というような意見も多いのですが、実際には進学中に資金的に苦しくなったときなどに、非常勤講師であれば就活よりも簡単に職を見つけることができ、学問の道に戻ることも比較的簡単です。どんな人であれ、悩むくらいなら教職を取ったほうが良いと思います。

 とはいえ、悩んでいる人は教職を取るとどれくらい忙しくなるのか気になると思うので、教職に必要な単位数をまとめてみました。参考までに卒業に必要な単位数は124単位です。

数学の教員免許取得のために追加で取得する単位数

 表を見れば分かる通り、卒業要件に含めない科目は3,4年の履修に固まっています。そのため、教職を悩んでいる人は、とりあえず2年次までは頑張ってみて3年に上がるタイミングで続けるかどうかを決定することをおすすめします。

 また、数学科では高校の情報の免許を取得することも可能です。詳細は入学後に学修簿を参照してください。

おわりに

 情報は先輩からではなく同級生から入手できるように友だちを作りましょう

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