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【エフェクチュエーション解説③】▶︎『災い転じて福と為す』


優れた起業家に共通する行動パターンや思考様式をまとめた理論「エフェクチュエーション」の5つの「特徴的な思考・行動様式」は

(1)手中の鳥の原則
(2)許容可能な損失の原則
(3)レモネードの原則
(4)クレイジーキルトの原則
(5)飛行機のパイロットの原則

今日は3つ目を開設します。

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『災い転じて福と為す』

3つ目の「レモネードの原則」は、予期せぬ結果に前向きに対応することの重要性を語っています。

もしあなたが、「美味しいフルーツが食べたいな」と思って、スーパーに買い物に行ったときに、フルーツが全て売り切れていて、レモンだけが売り場にあったらどうしますか?

「フルーツ売り切れかよ、しかたないな」と店を出る選択肢もありますが、「レモンでレモネードを作る」という選択肢もあるかもしれません。

このように「レモネードの原則」は、自分が期待・予想していたのとは違う結果が生まれてきたとしても、それを否定するのではなく、何らかの形で活用しようと考えることです。

そもそも新しいビジネスや前例のない取り組みでは、期待通りの結果が出ないことが多い。

優れた起業家はそれを「失敗」と片付けるのではなく、「この経験や状況をどう活かそうか?」と考えるのです。

皆さんも一度は使ったことがある「ポストイット(ふせん)」ですが、あれも元々は強力な接着剤を開発していたときに、弱い接着剤が偶然できてしまって、それを「何度も貼って剥がせる付箋」に生かしたのが誕生の経緯です。

「失敗して弱い接着剤ができちゃった」と終わらせるのは簡単ですが、そうではなく「活用」に眼を向けたから、大ヒット商品に繋がったのですね。

最近やってしまった失敗を、「活用」の仕方を考えてみてはいかがですか?


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