【ベネフィットが見えないと…】


イベントの企画をあんまりやったことがない人が、
安易に企画として盛り込みやすいコンテンツが、
「トークセッション」というやつです。

トークセッションというコンテンツは、
非常に売るのが難しいと思っています。

なぜならトークセッションというのは、
「話す人」と「話す内容」は決まっていても、
確実に何を話すかというのは決められなくて、
企画者が思いもよらない方向に
トークが流れていく場合もあるので、
「このトークセッションを聞くと
こんな収穫が得られますよ!」という
明確なベネフィットが出しにくいからです。

しかし企画者からすれば、
「この人たちにこんな感じの話をしてもらえば、
それなりにコンテンツの形になるだろう」
という感じで、
コンテンツ設計をスピーカーに任せられるので、
提供が楽なコンテンツではあります。

もちろん、コンテンツ設計をしっかりしている
企画者さんはたくさんいるけど、
それ以上にそれを丸投げしている企画者の方が
多いかなぁという感じ。

なんなら、
「このトークから何を学ぶかはあなた次第です」
なんていって、
コンテンツの価値の見極めすらも、
オーディエンスに任せていますという
放埒な企画者もたまにいますな。

特に無料イベントをやっている人に
その傾向が強い気がしていて、
「無料なんだからいいでしょ」なんて
思ってそうだけど、
イベントってのは参加者にお金と時間をいただく
結構カスタマーコストの高い商品なんで、
一度でも参加者の機会値を下回ったら
二度とその参加者は自分のイベントに来てくれない。

トークセッションがダメではないけど、
ベネフィットを設計して、
登壇者にちゃんと意図や目的を説明して、
ちゃんとゴールにコミットしてもらわないと、
ただの雑談を垂れ流しかねない。

イベントの案内を見れば、
その企画者がどれだけ真剣に
ベネフィットを設計していて、
登壇者と共にコミットしているかは、
わかってしまうものです。

集客できない理由は、
ベネフィットを詰めきれていないことと、
それを言語化できていないことに尽きる。
#そもそもニーズがないことやってたらそれは論外

トークセッションは難易度が高いよ、
僕だったら簡単には手を出さない。
ベネフィットの提供の確実性が下がるから。

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