【エフェクチュエーション解説⑤】▶︎『一所懸命』
優れた起業家に共通する行動パターンや思考様式をまとめた理論「エフェクチュエーション」の5つの「特徴的な思考・行動様式」は
(1)手中の鳥の原則
(2)許容可能な損失の原則
(3)レモネードの原則
(4)クレイジーキルトの原則
(5)飛行機のパイロットの原則
今日は5つ目を解説します。
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『一所懸命』
5つ目の「飛行機のパイロットの原則」は、物事への取り組み姿勢全般に関わります。
そもそもエフェクチュエーションが今の時代に重要視されているのは、「不確実な時代」という前提があります。
昨今はVUCAの時代と言われます。
VUCAというのは
・変化が激しい(Volatility)
・今までの常識が通用しない(Uncertainty)
・物事が複雑で分かりにくい(Complexity)
・物事が多面的に解釈できる(Ambiguity)
ということです。
こうした時代だからこそ、先が見通しにくいのです。
先が見通しにくいということは、先の予測が立てにくい、立てても外れやすいわけですから、予測に基づいて行動していってもうまくいく確率が低いですね。
では、予測を立てずに物事を進めていくにはどうすればいいでしょうか?
「他人に左右されない、自分の意思でコントロールできる範囲で物事を決めていく」
あるいは
「自分の意思でコントロール可能は範囲をできるだけ広げる努力をする」ということになりますね。
つまり、優れた起業家は未来を「予測するもの」ではなく、「自分の裁量の範囲で行動し、創造するもの」として捉えているのです。
精緻な予測を立てることではなく、操縦桿を握った飛行機のパイロットのように行動によって状況を作り出していくことにエネルギーを使うというのが、第5の原則です。
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