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【エフェクチュエーション解説④】▶︎『昨日の敵は今日の友』


優れた起業家に共通する行動パターンや思考様式をまとめた理論「エフェクチュエーション」の5つの「特徴的な思考・行動様式」は

(1)手中の鳥の原則
(2)許容可能な損失の原則
(3)レモネードの原則
(4)クレイジーキルトの原則
(5)飛行機のパイロットの原則

今日は4つ目を解説します。

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『昨日の敵は今日の友』

4つ目の「クレイジーキルトの原則」は、パートナーシップに関する考え方です。

たとえばあなたが自転車ショップを新たにオープンするとします。

そのすぐ近くに自転車ショップがあれば、それは競合店舗になります。

しかし、そうした明確な事業モデルがない場合、もともとあった自転車ショップはあなたにとって将来競合になるのか、あるいは顧客になるのか、その時点ではまだ分かりません。

同じように、不確実性が高い=先が見通せない時は、誰が自分の敵で味方なのかはわからないし、将来の自分にとってどんな存在になりうるかもわからないということになります。

そんな中で、優れた起業家は、「将来のパートナー候補を見つけよう」と明確な目的を持って動くというより、様々な人と知り合って、刺激を受けながら、どんな人とパートナーシップを結ぶとどんなことが起きるのかを探りながら行動しているのです。

そうして生まれたネットワークは、さながら様々な生地を集めて作ったいびつなパッチワークキルトのようになります。

しかしその中から、当初は予想できなかった事業のアイディアやアライアンスが生まれる可能性があります。

予定調和ではないネットワークづくりの重要性を教えてくれるのです。


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