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デジタル社会は非成長社会か?【#今日の朝刊 ボクの注目記事】 2020/10/09 & 2020/10/10

政府がデジタル化に本腰になる一方、
デジタル化が進んだ時、社会はどうなるのか。
今日の「一番気になる」は、
デジタル化社会は今までの経済成長の指標では
長期的にはややマイナス評価がされる可能性を
示唆する記事です。
とはいえ、今の指標で将来の社会を測り切れる
わけではないので、そのあたりは注意が必要。
成長の幻想に囚われず、
新しい時代と社会に順応していかないと
いけないですね。
 
 
◉今日の一番気になる


・【FINANCIAL TIMES】デジタル化で新たな危機


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64787450Y0A001C2TCR000/

”簡単に言うとコロナが過ぎ去っても、
経済のデジタル化が進化しつづける以上、
想定したほどのインフレは起きないということだ。
中にはこれをインフレが起きにくいからこそ
ゼロ金利やマイナス金利を長く維持すべきだ
(つまり景気過熱の危険がなければ
心配する必要はない)とする人々の方便だと
みる人もいる。
カプラン氏も確かにデジタル経済の加速により
インフレ圧力がある程度緩和されるとみているが、
長期にわたるゼロ金利政策はむしろ
過剰なリスクテークを助長すると懸念する。”

デジタル化で世の中は便利になるかもしれないが、
今までの人間の仕事を機会がやるようになり、
賃金は下がらざるを得ないだろうな。
数字上はインフレも経済成長も起きにくくなるか。
 
 
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◉政治・行政


・中東、自国民を優先雇用


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64788210Y0A001C2FFJ000/

”中東の産油国にとって当面の課題は、
技能や経験を持つ外国人労働者が去り、
雇用のミスマッチが生じることだ。
UAEのドバイでは、稼働率が低下したはずの
ホテルやレストランで少数の従業員が
忙しそうに働くが、
サービスの水準はかつての高さを
維持できなくなっている。
外国人の仕事を一気に自国民へ置き換えようとしても
訓練が間に合わないのが実情だ。”

日本の非正規労働問題と似ている。
景気の調整弁として非正規社員を切り捨てた時
社内のノウハウも一緒に抜けてしまう。
日本も今後外国人を増やす時に、
どんな仕事を任せるのだろうか。
 
 


・MBA取得者を中小社長に


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64784440Y0A001C2EE9000/

”日本政策投資銀行は経営学修士号(MBA)を
取得するなど起業意欲がある若者を
中小企業に仲介するファンドをつくる。
経営人材として有望な若手に、
中小企業を買収する資金を提供する。
後継難に悩む経営者が増えていることに対応する。”

家業を継ぐためにMBAをとる人はいるが、
中小企業をつぎたくてMBAをとってる人は
いるのだろうか。
あまりイメージが湧かないな。
 
 
◉経済・経営


・カルビーと農協、半世紀越し和解


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64805930Y0A001C2TJ1000/

”担い手不足から北海道の農家は現在、
1990年の4割に当たる3万5100戸にまで減少した。
「豆類など新しい作物を使った商品開発を進める」
と伊藤社長が打ち出すのも、
ジャガイモの生産量確保のために
輪作を維持する狙いがある。”

ポテトチップスを作るには、ジャガイモ農家を
守る必要があり、そのためには輪作維持のために
他の作物も作らないといけない。
これからカルビーはポテトだけじゃなく
さまざまな作物のお菓子を開発するんだな。
 
 


・日欧に賃金下落の波 日本、5カ月連続減


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64856520Z01C20A0EA4000/

”先進国で対照的なのが米国だ。
感染が本格的に広がった4月以降も
賃金は前年比4~8%増のペースで伸び続けている。
日本総合研究所の山田久副理事長は
「米国は整理解雇をためらわない。
もともとの失業者以外はより高い賃金の職に
移っている」と解説する。”

日本は全体の賃金が下がってでも
解雇を避けるけど、米国は逆。
今のような状況だと、低賃金の職が
整理解雇にあいやすいので、彼らは失職して、
高賃金の人だけ残ると、平均賃金はあがる。
景気は悪くなるけど、平均賃金があがって、
格差が広がり、社会的分断が進むわけだな。 
 
 


・料理宅配員4万人超す 外食モデルに転機


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64828130Z01C20A0EA5000/

”一方で急増する配達員に対して給与水準の低さなど
労働環境の悪さが表面化しつつある。
ウーバーイーツの配達員らでつくる
労働組合のウーバーイーツユニオンによると、
配達員が1回の宅配で得られる報酬は
500~600円程度だ。
時給換算すると1000円前後になるが、
「1時間待っても注文が入らない場合もあり、
不十分」(鈴木堅登・副執行委員長)
との声がある。”

誰でも手軽にできる仕事に高い報酬がつくとは
思えないんですけど、
この外食宅配というスタイルを
きちんと定着させようとするのであれば、
待遇だけじゃなくて募集人数のコントロールなども
合わせて整えていかないといけないんだろうな。
プロ配達員とかできるのかな。
交通ルールとかもきちんと研修して。
 
 
◉社会・文化


・「GPSストーカー」 技術悪用、追いつかぬ法制


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64791940Y0A001C2CR8000/

”こうしたなか、最高裁は
2件のストーカー規制法違反事件の判決で、
GPSを使った見張り行為について、
被害者の居場所付近で「動静を観察する行為」を
伴うものと判断。
離れた場所で位置情報を得るだけでは
「見張り」には当たらないと結論づけた。”

いや、おかしいだろう。
GPSつかって、自分がが今どこにいるかを
常にモニタリングされてるとしたら
見張りじゃないけどプライバシーの侵害。
GPS見ながら監視カメラをハックして
映像見てたとしても見張りじゃないのか?
 
 


・高齢者の免許返納 葛藤


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64791550Y0A001C2CC1000/

”「全ての高齢者に免許を返納させ、
代替の交通手段を社会でカバーするのは
現時点ではコストがかかりすぎる。
車の安全性能向上と高齢者の運転技能を
維持する取り組みを並行し、安全に運転できる
『運転寿命』を延ばすことが重要だ」”

高齢者のモビリティ支援という市場が
今後急速に発達するんだろうな。
自動運転の市場発達は、その後という感じか。
政治的にも、高齢者の運転の方が優先課題にだろう。
 
 
◉技術


・薬剤師常駐や不動産売買 書面・対面撤廃へ工程表


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64798330Y0A001C2MM8000/

”政府は行政手続きや民間で書面や対面での対応を
義務付けている規制に関し、デジタル化で
代替できるものから撤廃する検討に入った。
工程表をつくり(1)押印廃止(2)書面・対面の撤廃
(3)常駐・専任義務の廃止(4)税・保険料払いの
デジタル化――の4段階で順に取り組む”

行政だけでなく、民間への義務付けも見直す
とのことで、工程表のスピード感の共有が
結構大事になりそう。
 
 
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