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#1 友達


友達なんていらない。そう思った時期がある。小学生から中学生にかけての時期。友達だと思っていた人からの言葉や行動に傷つき、そう思ったのだろう。

でも今はそう思わない。何故だろうか。適切な友達に出逢えたから?友達に救われたから?多分、友達が家族になりかけてるからだと思う。友達という概念を超越し、友達じゃなくなった時に初めて、友達になってよかったんだと思える。そう考えてる。

自分自身、友達がいなくても生きていける人間ではある。というのが正直なところだ。別に1人でいいし、1人で死ねる。そう思うのも昔の経験からなんだと思う。今でもそう思うけど、誰かに囲まれて死んだ方が少しは幸せだと考えるようにもなった。

出会った時はこんな存在になると思わなかった友達でも、気づいたら距離が近づき、いつしか家族よりも会うようになり、なんなら家族になってる。みたいな経験が初めてなので、すっごく嬉しいのが本音だ。今までの自分は、友達なんてどうせ他人、なんなら家族も他人、自分のためにしか生きていかないと思ってた。それが今では他人の為に生きようとしてる。昔の自分に聞いたら鼻で笑われるかもしれない。けど今は胸を張って言える。「俺、友達できたよ」

これからの人生、友達ができることってもう無いと思う。キャバクラのお姉ちゃんとか、いつものコンビニのレジの人とか、あいつの友達とか、画面の向こう側のあの人とか、とりあえず僕から見たら第三者になるだけで、自分の友達になり得ることはもう無いと思う。多分今の環境に満足してるし、今の友達に自信があるから、もういらないと思っているんだと思う。

友達なんていらない人がいつしか友達がいないと生きれない人になっている。自分でも笑ってしまうが、これは完全に友達に感謝しなければならない。自分には多くの友達は存在しないが、少なくても友達だと思ってくれている人はいる。思ってくれてありがとう。思わせてくれてありがとう。

友達の基準は人それぞれで、僕は他人よりそのハードルが高いと思っている。そのハードルを悠々と超えてくる彼らは他にも沢山友達がいるんだろう。彼らに負けず、劣らず、今は負けて、劣ってるかもしれないが、いつか胸を張って会えるよう精一杯努力しようと思う。そういう関係が友達だと思う。



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