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【MuseScore】リアルなビブラートを表現してみよう!(めんどいけど細かく調整できるよ)

こんにちは。

ブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。

粍井です。



私は、音楽の趣味が高じて、譜面作成・販売活動をしています。

作った譜面を掲載して、購入いただけたら、販売料金の何割かが入ってくるというシステムです。



実際私も、たまにではありますが購入いただけているため、「耳コピ能力を使って趣味と実益を兼ねたい」という方には、おすすめの活動です。



で、譜面を作った時には「参考音源」というものを作っておくと親切ですよね。

譜面購入を検討されている方が、「この譜面でどんな演奏ができるか」をイメージするのに必要なものです。



ちなみに、こんな感じ。

「MuseScore」という無料の譜面作成ソフトを使っています。




なるべく「電子音な感じ」や「棒演奏な感じ」を無くすためには、以前の記事でご紹介した方法を参考にしていただければと思いますが、


「自動ビブラート」とは?

リアルなビブラートの表現方法を解説する前に、「自動でかかってしまうビブラート」について触れておこうと思います。

(この辺の説明が不要な方は、読み飛ばして下さい。)



要は、こんな感じです。



管楽器や弦楽器などの、「長い音をしっかり伸ばす」楽器には、自動でうっすらとビブラートがかかってしまうようです。

逆に、ピアノやパーカッションなどはビブラートがかかってないんです。



しかし、このタイプのビブラート。

ビブラート感が無いなと思いません?

なんか、音のうねりが均等なんですよね…。




生演奏のビブラートだと、わざわざ拍に合わせたりもせず、うねりの間隔もバラバラになるのが通例。

なので、規則正しいビブラートって、ビブラート感が無くなってしまうんです。



その、「ビブラート感が無くなる」問題を解決させられるのが、今回ご紹介する方法です!


リアルなビブラートの表現方法

今回は、よくある「徐々にうねりの間隔が短くなるビブラート」を表現します。

こんなのです。





見た感じ、ちょっとめんどくさそうと思うかもしれませんが、結構細かく調整できるのがメリットです。




①下記のような感じで音符を配置していきます。



「わーーーーんわーーーんわーーんわーーんわんわん…」と表現するかと思いますが、「わ」と「ん」にあたる両方の音符を配置していきます。

(説明のために「わんわん」と文字を書き込んでますが、実際ビブラート作る際は不要です。)

拍にぴったりはまらないようにするため、付点音符を混ぜて拍を意図的にずらすのがポイントです。

②音符を全て選択して、タイを付けます。


③強弱記号を付けていきます。


「ん」にあたる音は音量が小さくなるので、音量(ベロシティ)の設定を小さくしておく必要があります。

音量は、「強弱記号を選択」→「表示」→「インスペクタ」→「ベロシティ」で設定可能です。

(すみません。「表示」→「インスペクタ」が表示されてません。
 実際の操作で確かめてみて下さい。)



ただ今回は、「わ」をmf(デフォルトの音量:80)に、「ん」をmp(デフォルトの音量:64)にしてあるので、わざわざ音量設定を変える必要はありません。

この辺は、お好みで調整してみて下さい。

④「わ」と「ん」の間をデクレッシェンド/クレッシェンドで埋めていきます。




文字が多くて見づらいので、「わんわん」の文字はさすがに消しましたが、これでもまだ見にくいですよね。

↓をご覧ください。




mf > mp < mf > mp …という感じでデクレッシェンド/クレッシェンドを入れることによって、音量変化を滑らかに表現できます。

逆に、デクレッシェンド/クレッシェンドが無い状態だと、タイを付けているにもかかわらず、音がぶつぶつ切れてしまいます。


ここまでできたら、あとはご自身のセンスに任せて下さい。

必要に応じて、うねりの間隔や音量変化の塩梅を調整していきましょう!

まとめ

今回は、 「MuseScoreでのリアルなビブラートの表現方法」 について解説しました。


ご紹介した方法を参考にして、自由にビブラートを表現してみて下さい!

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