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「コーチングしたがる『教え魔』」という記事のタイトルにひっかかる

プロコーチ Lyustyleのコーチングメルマガ「夢を叶えるコーチングノート」からの抜粋です。

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先日こんなツイートをしました

「「コーチングしたがる教え魔」って、あるけど、これ、 #コーチング じゃないよね。少なくともコーチングでは、教えたくても教えない。相手が依存してしまうから。でも、「教え魔」の皆さんがコーチング学んだらきっと最強。教えることもできるし、引き出すこともできるから。」


これ,下のツイートを受けてのコメントリツイートでした。

「初心者らしき人を見つけてはコーチングしたがる「教え魔」。彼らは悪意があってなるわけではない。孤独を嫌い、自分に友好的なだれかとの関わりを求めているのに、傍らにはいつも孤独がある――そんな人がいつの間にか、本人も気づかぬうちに「教え魔」になってしまうのだ。」


このツイートの「コーチングしたがる『教え魔』」という言葉に引っかかって記事を読んでみました。


案の定,コーチングというものを誤解した記事でした。

この記事では,頼みもしないのにキャンプのノウハウを教えたがる人という意味でコーチングを使っています。

もちろん全然違いますよね。


コーチングが少しずつ浸透してくるにつれて,各人それぞれのコーチングに対する印象で自分の定義を作って話している気がしました。

コーチングは,まだまだ一般にはよく知られていないんだと思いますね。


野球などのコーチを見ていて,「バッティングの仕方を教える人」というようなイメージ(実際は違うんですが)がしみついてしまって,コーチ=教えること,というように思ってしまっている人が多いんじゃないでしょうか。


この記事を読んでも,違和感を感じる人おそらくあまりいないじゃないかな,という気もします。

案の定,多くの方がリプライするとき,コーチングという言葉はスルーしていました。

しかし一人だけ,このようにリプライされていました。

「記事の本質ではないけど、「コーチング」ではなくて、教えるは「ティーチング」ですよ。コーチングは教えないし、本人のワクワクを高めて、自発的行動を後押しすることなので、全く逆です。」


ティーチングとコーチングの違い,ちゃんとわかっている方もいて,ちょっとほっとしました。


さて,この「ティーチング」の権化のような「教え魔」


この方々,やり方がダメダメなだけで,実はキャンプに関するスキルや知識はものすごく持っている人たちです。


この人達は,それを教えたくて教えたくてたまらないから頼まれもしないのに教えちゃう人たちなんですが,コーチングのスキルを身に着けたら最強じゃないの?

という話です。


「教える」ということは「学びたいです」という人にとって初めて成り立つ行為。

学びたくもない人に教えるから,嫌がられるんですね。

しかし,コーチングのスキルを身に着けた「教え魔」は,教えることも引き出すこともできるようになります。


必要なのは,信頼関係の構築。

信頼関係のないところにコーチングは存在しません。

ですから,教え魔の方々は,まず信頼関係づくりから始める必要があります。


信頼関係ができてきたら,次に,相手が何をしたがっているのか,どうしたいのかを知ることが必要です。

これを引き出すのはかんたんではありません。

お互いにちゃんと向き合って,「あなたは何がしたいの?」というコーチの質問に「ん・・・」と考えることが必要だからです。

その場であった人たちにこういう関係を作るのはない大抵のことではないですが,いっしょに焚き火を囲んだりしている時には,その人の人間力により「この人と話をしてみたいなあ」という気持ちになってもらえるかもしれませんね。



話はここからです。

「キャンプがじょうずになりたいの。そうなんだね。じゃ,コーチングしようか」

「お願いします!」

となればしめたもの。


こうなって初めてコーチングが成立しますし,また,成功したも同然です。


あとは,何が困っているのかを引き出していき,知りたいことができてくれば,

「提案だけど,いってもいい?」

という質問で,ノウハウを「提案」します。


あくまで提案。

そのノウハウを受けようが受けまいがクライアントの自由。

行動を選択する主体はあくまでクライアントにあるからですね。


悩みや課題を引き出し,知りたいことを明らかにして,そこに提案する。


そして,提案できるものをやたらとたくさん持っている「教え魔」のみなさんには,どんなことでも「提案」できる材料はそろっているわけですね。

こうして,上手なキャンプのしかたについてのコーチングが成り立つわけです。


これだったら「コーチング」ですね。

ここまでくれば,ティーチングさえ可能です。 

「教えて下さい!」になるからです。

僕も,コーチングの最中,よく「提案ですが・・・」といってノウハウを提案しますけど,

よく「教えて下さい」と言われます。


ただ,教えるときにも注意が必要で,


なんでもかんでも教えると,依存してしまうんですね。

主体的な学びや行動をしなくなってしまう危険性があります。

ですから,教えるときは,本当にベーシックなことだけにしておくことも大切です。

はい,

今日は巷にあふれる「コーチング」の誤用から始まり,

教えることが好きな人がコーチングスキルをまなんだら最強!というお話をしました。

それではまた!

※10ステップで学べるコーチングメール講座です。

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