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"生きている"

こんにちはこんばんはおはようございます、ユアです。

最近太陽が常に本気を出しているこの日、皆様どうお過ごしでしょうか。私は太陽に対する防御力がゼロなのでずっと家に引きこもっております。

そんな私が8月13日(日)にインテックス大阪で開催された『マジカルミライ2023』に行ってまいりました。


最近現場記録しかしていないけどマジカルミライは1つの「人生経験」として綴らせて頂きます。もし宜しければしがないオタクの嗚咽と感想にお付き合いください。


『マジカルミライ』とは

この記事を見つけてくださった方がみんなボカロ廃とは限らないので念の為説明を。

出演者は初音ミクを中心としたピアプロのボーカロイドキャラクターズ。初音ミク、鏡音リン、鏡音レン、巡音ルカ、MEIKO、KAITOの6人が登場する。

本気(マジ)なコンサートと初音ミクの文化(カルチャー)のこれまでと未来(ミライ)を体験出来るイベントである。=マジカルミライ

コンサートだけではなく先述した通りこれまでの初音ミクの歴史や協賛会社の展示、そしてミクに命を吹き込む作曲家「ボカロP」達の即売会がある企画展等 コンサートを見るだけではなくミクを体感出来るのイベントがマジカルミライなのだ。

『本気と文化と未来』に触れてみて

今年は初音ミクが登場して16年目の年。元々設定された年齢が16歳の少女という設定なので今年でミクが実際の年齢を迎えるのだ。
毎年ミクの「誕生日」である8月31日は未だ年齢に満たないことから15年間「記念日」と呼ばれていたが今年「誕生日」を迎えるわけである。

その影響か今年のセットリストは「Happy birthday」に触れた楽曲が多かった。

マジカルミライ2023書き下ろし楽曲「HERO」も歌詞の中に「Happy birthday」とあったり。


そして人生初めてマジカルミライを経験したのだがとにかくすごかった。


何でって、終演後にあんなに沢山泣き崩れている情に溢れたライブが今まで無かったからだ!

文字通りみんな泣き崩れていた。
私も泣いた。涙を流した。

この世に歌うボーカルアンドロイド ボーカロイドとして誕生してから生も受けず、一生二次元で、画面の向こうでしか生きられない彼等がインテックス中を涙で包んだのだ。

これってすごいと思わない?
みんな泣いてるのは画面の中の"存在しない"初音ミクなんだよ。

みんなそれぞれミクと出会った機会やきっかけは違うだろう。もしかしたらミクが初めてじゃないかもしれない。私もミクより先にリンに出会ったのだから。

会場内にいる何千人という人がモニターに向かってペンライトを振ってミクの名前を呼ぶ。

みんな本気なんだ。

ライブ中必死にペンライトを振った私も、隣で腹の底から声出してた人も、興奮冷めやらぬ中ヘドバンを決めていた前の人も、みんな生きていないはずの初音ミクに、ボーカロイドに本気なんだ。

コンサートに行く前は正直不安だった。
何しろ一人で参加する上に初音ミクのオタクは男性比の方が高い。

今はあまり聞かないが昔は女性への声掛けだったり、会場でのマナー違反行為もあったとネットで見たから私は本当に不安だったのだ。

その不安をミク達はかき消してくれた。

"生きているんじゃなくて"

マジカルミライ2019のテーマソング「ブレス・ユア・ブレス」にこんな歌詞がある。

僕らの夢 願い そして呪いが 君の形だった
見る人次第で 姿は違っていた
今やもう 誰の目にも同じ ひとりの人間

皆にとって初音ミクに対するイメージや解釈は皆それぞれだ。

だから元気な歌を歌うミクもいればダウナーでこの世に皮肉を込めて歌うミクもいる。

ミクだけじゃない、リンもレンもルカも、MEIKOもKAITOも。

元々ゼロだったボーカロイドにイメージを着せて命を注いだのは紛れもなくボーカロイドを愛する、ファンたち。

「ミクは生きてる」「ミクは可愛い」

本来人間じゃない者にあたかも1人の人間のように接する、ミクのファンたち。

ミクを人間に仕立てあげたのはミクを愛した、信じてついていったファンたちがいるからだ。

それを身をもって実感した、マジカルミライ2023、最高だった。ミクたちがマジカルなミライへ進めますように。

おわり。

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