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SSGが強くなって戻ってきた┃SQ vs SSG 国境 BLAST R6 NORTH AMERICA LEAGUE | Stage 1 | Day 1

 こんにちはリザードです!
 今回はNAリーグの試合でSQ vs SSGの試合の解説を行いたいと思います。
 至らない点があると思いますので、気になる点があればお気軽にコメントを残してください。

というわけで…本編に入ります!!
 SQ防衛先行  SSG攻撃先行

 SSGは新ロースター、SQは前シーズンと同じロースターでプレイしています。このロースターのチェンジがかなり重要で、SQ含めロースターの変更がないチームはやはりS.I.2023の時と同じような作戦を持ってきています。
 それに対してロースター変更を行ったSSGはプレイスタイルがかなり大胆に変化しています。

各チームのメンバーはこの通り。SSGにAstralisのJ90とForrest、TSMのMerc選手が加入した。

 特にAstralis(以下AST)の二人が加入し、ASTのようなラッシュ気味のセットプレイという手札が増えていました。
 そしてMerc選手がエントリーフラッガーを担当し、エントリーとOPK(オープニングキル。ラウンドの一番最初のキルのこと)をすることが多く、Merc選手のキルによって、取りたいエリアを取れる場面もありました。

 

SSGのロースター変更による大幅な強化



 ここでSSGが上手いところがあり、Merc選手が遊撃と撃ち合っている間に、Hotancold選手やJ90選手といったプレイヤーがMerc選手とは全く別の場所で敵が動いたところや現地で油断しているプレイヤーを倒すことがある、というところです。
 これを多発というのですが、遊撃が序盤に倒れてしまったり、そもそも遊撃で耐えきりたい防衛の場合、遊撃のプレイヤーのポジションがきつくなると、どうしても現地などの他のプレイヤーがカバーに寄らなければならなくなります。
 そういったプレイヤーをロックでキルしたり、あるいはロックではなくて深めにピークするといった動きをすることで、Merc選手が遊撃を構っている間に他の場所でもキルを発生させるという動きをしているのです。

 上述のようにSSGはASTの二人が加入したことで作戦の引き出しが増え、Merc選手の加入により突破力が向上したのですが、それ以上に特筆すべき点があります。
 それはチームスタイルの変化です。

SSGのチームスタイルの変化

 従来のSSGは丁寧で堅実な攻撃を行っており、チーム全体で攻めを行っている、というチームスタイルでした。
 しかし今季のSSGはチーム全体で攻めるのではなく個人の判断を重視したチームスタイルを採用しています。

 たとえばチーム全体で攻めるチームの例として、SQが挙げられます。
 SQは準備フェーズ・序盤にドローンを回すことで、敵がどんなふうにクロス(カバーライン)を作っているのか、どこのエリアを管理しているかなどの情報を取ります。
 その情報を基にして、チーム全員の配置と役割を決めてからアクションを起こします。
 つまり情報を基に一つのエリアを全員あるいは複数人で制圧しようとする攻撃方法です。

 これに対し個人の判断を重視するチームは、ドローンで情報を取るまでは同じで、それ以降のアクションの仕方が違っています。
 まずチーム全体で攻める場合は「誰々がロックで誰々が詰める」といった役割が細かく振られるのですが、個人の判断を重視するチームの場合「俺ここからエントリーして敵を倒すことができるから、カバー頂戴」といったふうに個人が取った情報を基にして、個人がそのまま攻めを構築するといったことをします。

 たとえば日本の悪役的強豪チームNortheptionは個人の判断を重視するチームです。
 個人が得ている情報を基に、戦えそうな場面で戦うという判断をチーム全体ではなくて、個人で行うというスタイルを採用しているのが、Northeptionです(間違ってたらごめんなさい。Shureapさん好きです)
 
 つまり突破できそうなエリア、制圧ができそうなエリアをチーム全体で丁寧に取りきるのではなく、入れる部屋に入り、キルできる場面で撃ち合うといったことを個人の判断で決めてしまうのが、個人の判断を重視するチームスタイルです。
 今季のSSGはこのようなチームスタイルを採用しており、Merc選手を筆頭としてエントリーに緩急をつけていました。

 余談ですが、基本的にプロの世界でドローンを回さないことはほとんどないのですが(実はプロでもノードローンでエントリーすることがある。ただしその場合には何らかの根拠があるため、素人が下手に真似をすると失敗する)、プロはとにかくドローンの使い方が上手い。
 個人の判断を重視するチームでは、エントリーをする人のためにドローンを回してあげるのですが、そのドローンがエントリーをする方向と同じ場所ではなく、防衛側が気づかないような場所にドローンを置いていたり、エン トリーする場所とは別の方向からドローンを回すのです。

 たいていの人は自分の取りたいエリアに対し、自分が使うドアや窓からそのままドローンを流すかと思います。
 しかしもしその部屋の中に防衛側のプレイヤーがいて、自分のドローンを見られたり壊されたりしたらどうでしょうか?
 途端にその部屋へのエントリーが困難になったり、あるいは防衛側のプレイヤーにエントリールートがバレてしまい、エントリーを管理されやすくなってしまいます(ランクだとこういったことでキルが発生しやすいし、逆にノードローンでエントリーすることで防衛側が攻撃側のエントリーを管理しずらくなることがある。ただし上手い人はノードローンでエントリーすることはないと思ってください。上達したいならしっかりドローンを回しましょう)。

 こういったことを踏まえて、プロの人たちはドローンを自分たちがエントリーするドアや窓から直接流すのではなく、少し別の場所からドローンを回し始めます。そうすることで防衛側が攻撃側のエントリーを管理しずらくするのです。

 いかがでしたでしょうか
 上手く解説できていましたか?
 不安な気持ちが残っていますので、良ければ感想等を残していただけると幸いです。ここまでお付き合いいただきありがとうございました!!




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