ブラジルと日本の精神世界ーマシャード文学と西田幾多郎哲学比較ー

Porutguês abaixo. 私は以前から日頃アカデミアで使われるほとんどの言説が西洋由来であるということに違和感を感じ、自分のバックグラウンドを生かしたユニークなアプローチで世界を考える手段を模索していた。 そこで出会ったのがブラジルのマシャード文学である。彼はブラジルの精神世界を理解するためには必読とも言われる様々な作品を残し（恥ずかしながら私はまだ彼の作品の原文を読むには至っていないが）、矛盾した概念の存在を受容していくような世界に魅了された。この「矛盾」をキ