松本人志氏の文春報道にモヤりにモヤった年末年始

年末のバタバタした日常の中に文春の松本人志氏のスクープが落とされた。多くの人が多くの衝撃を受けたのではないだろうか。
そんな中私は、映画エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(見ましたか?)のように後ろから思っ切り服を引っ張られ18歳の頃の自分にタイムスリップをした気分になった。そういえば私も参加したことがある。彼の参加する飲み会に。なんせもう10年以上経っているのでぼんやりとした記憶しかない。でも記事を読みながらじわじわと蘇るあの時の記憶。私も書かされた。白い小さなメモの上に番号を。10年以上経ってまたあの時に自分と対峙させられた気がする。

でもあの時、変って思わなかったな?有名な人はそうなんだろう。お金持ってるからそうなんだろう。って妙に納得してたっけ。世の中だってそんな空気だった。女の子は可愛くて恥ずかしがりなのが可愛いって思ってた。だって雑誌にはそんな特集ばっかりだった。テレビもそんなのばっかりだった。自分をよく見せたくて嫌われたくなくて認めてもらいたくて、テレビや雑誌を教科書にしてた。だから彼らの言動とか疑問に思わなかった。私たちはそういう風にテレビや雑誌から”教育されていた”から。

でも今はしっかりわかる。あの時の私たちは彼らに消費されてた。
眉をしかめるような下品な話も、30歳をすぎたら女は終わりだ。という発言もニコニコと聞き流していた。

そこから十数年の時が経ち、私は三児の母となり小さい会社の経営者となった。
そして今彼の記事が世間を賑わせてる。あの時一緒にその席にいた仲間たちはテレビに出て彼を擁護してるらしい。そりゃそうだ、今の心地よい場所をどかされたくないんてないだろうから。
でも維新や吉本、自民党がここまでのパワーを持つ今どこまでいけるのだろう。私はずっとモヤモヤしてる。Xのコメントに大量に湧く”着いていった女が悪い”という言葉にさらにモヤモヤする。

そしてまだ5歳の娘を想う。

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