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moment

 moment という曲を少し前に作った。私はよく音楽を聴いて泣いてしまうことがあるのだが、このために生きているんじゃないかと思うほど素晴らしい瞬間に遭遇した時の喜びを表現するという意図で制作した。最近TikTokで流れてきたスピッツの「空も飛べるはず」を聴いて、小学生で初めて聴いた時の感動をありありと思い出したこともきっかけの一つだ。「空も飛べるはず」はサビの出だしで脳内の空間全てを占拠されるような感覚がある。音づくりは昨年から100gecsを好んで聴いている影響もあり、あ

    • 0と1の間で行われるラジオ体操

      自由になりたい。しかしながら、自由がどこにあるのかが分からない。 中学生の時、学校には所謂不良がいた。彼らは私の目から見ると大変自由に見えた。服装や時間、態度などを厳しく縛り付ける教師という存在を相対化していた。会いたい時に会いたい人間とだけ会い、行きたい時に行きたいところにだけ行く。そんな感じで生きる様が羨ましいとだけ思いながら、私は制度の敷くルールにできる範囲で体を慣らしていった。数年前、彼らのうちの一人は銅線を盗み逮捕された。詳しい経緯はわからないが、逮捕されること自

      • 捨象

        曲をつくり始めた. とてもゆっくりだが,いつの日か完成するのだろう.他にやることがあって優先順位が落ちてしまっている今,先のことを何も約束できないが,完成した曲に出会えるのが楽しみだ.最近は100gecsとMura Masaばかり聴いている. 予想外の音色やリズムに驚かされる.そういう経験が自分の作曲活動にも長い時間をかけて反映されていくような気がしている. hyperpopというジャンルが気になる.先に挙げた100gecsは,ユリイカのhyperpop特集で多くのアーティ

        • 窮鼠

          やらなきゃいけないことに追い込まれていて, 煮凝りみたいになったストレスを文章へ変換することにした. 最近はアコギを手に入れたので暇さえあれば弾いている. ワンルームのアパートに住んでいるので, 近隣住民に聴こえないように部屋で最も防音に優れたトイレに篭って練習してます. ツイキャスをたまにやる時, この声で歌っているのはピチヲということでいいのかという疑問がある. 声は体だ. 私は29歳の男で, 最近は大学院の学生として過ごす時間が多い. 創作に必要なら姿を表すことも