暗黙の了解

童話の続きが歴史のト書き
生まれたてのメシアには
抱えきれない重荷であり
怒りの源泉でもあった

神話の続きこそ人知の限界
作りたてのメシアでは
御しきれない事態であり
偽りの時代でもあった

ああそこにあるから
手で掴もうとする
口に運ぼうとする

それが暗黙の了解であった
人間であるがゆえの
悲しすぎる性でもあった

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