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TFT英語用語解説

こんにちは。TFT: FATES Championship盛り上がりましたねー。日本代表やつはし選手、アイテム運に苦しみながらも最善手を打ち続ける素晴らしいプレイでした…。次セットでも活躍が見たいところです!

さて今回は、せっかく自分がTFT大好きな英日翻訳者なので、ふだんあまり詳細に説明されることの少ないTFTの英語用語を細かく紹介してみたいと思います。前置きはこれくらいで早速本題に。

リロール用語

対象

- Roll down
- Hyperroll
- Slow roll
- High roll
- Low roll

よく使われるリロール用語は主に上から3つだと思います。概要は以下の通り。

Roll down: 一定の区切り(ゴールド、チャンピオンの重なり)で止める
Slow roll: 50Gを超えた分だけリロールする
Hyperroll: 0ゴールドまで使い切る

意味だけ見るとRoll downとHyperrollはほぼ同じように見えますが、状況が異なります。Roll downは区切りとなるラウンドで一気に盤面を整えるために行うもので、先を見据えてゴールドを残す判断をしなくてはなりません。セット4でいえば、レベル7でコスト3選ばれし者を買ってパワースパイクを迎える時などがこれにあたります。

一方Hyperrollはセット1で流行った、レベル4のままステージ3-1まで進めてコスト1を★3にするためにゴールドを全部使う戦略で生まれた(私の知る限り)用語です。セット4でも少し前にトリスターナ、ダイアナ、ナサスなどで使われることがありました。またこれが転じて、体力が残りわずかで敗退寸前になった時にゴールドを全部使い切ることもHyperrollと呼ばれることがあります。

Slow rollは利子を減らしてリロールするほどではないが、目当てのユニットが自然に来るのを待つには遅すぎる場合に行われます。中盤でコスト3,4チャンピオンを★2にしたい時などに皆さんが無意識にやっているプレイのことですね。

英語圏ではこれら用語を明確に使い分けて便利にコミュニケーションしているので、日本語でもいい感じの言い回しができると良さそうだなと思います。

残りのHigh roll/Low rollは、それぞれ「リロールでいいユニットを引く(費用対効果が高い)」、「リロールで当たりが出ない(費用対効果が低い)」という意味です。出目が良い・悪い、というような日本語になるでしょうか。

アイテム用語

対象は以下の通り。

- Slam
- Perfect items/Build

Slamは「早々に完成アイテムを作って装備させる」ことを指します。Slamというと北米のMismatched Socks選手が有名で、手に入れた素材アイテムをどんどん組んでいきます。FATES Championship日本語放送でも話題に挙がっていました。また、そういう行為宗派の人がSlamする以外に、後半も使い手に困らないから早々に作るアイテムというのもあります。そういうアイテムのことをSlam-able item(Slam可能なアイテム)、と表現することもあります。ぱっと浮かぶところだとガーディアンエンジェルなどでしょうか。

ニュアンスとしては単語が持つ元々の意味の通り、バーンと叩きつける(ことで素材アイテムが重なり完成アイテムになる)という感じです。

Perfect Items/Buildは直訳で「完璧なアイテム(複数形)/ビルド」、これはチャンピオンが最大限に活躍できるアイテム3つを指します。日本語にするなら最強ビルドみたいな感じでしょうか。

しかし、これに限らず英語は名詞が豊富で羨ましいなと思うことが多いですね。ビルドが完璧、のような表現よりも使いまわしが楽ですから。だからこそLoLでもTFTでも英語用語がそのままカタカナで使われたりするのでは?と個人的には思っています。

スケール

「スケールアップ」や「スケールが大きい」などの表現で使われるものと同じ単語です。これは先日Twitterで聞いてみたところあまり意味が通じないとの回答が多かったので取り上げました。

意味は「伸びしろ」です。言い換えると「終盤戦~最終盤戦まで戦力が伸びるかどうか」でしょうか。This comp doesn’t scale well(この構成はあまりスケールしない)のように使われます。基本的にはコスト1チャンピオンをキャリーとする構成全般、セット4.5終盤に流行ったところだとキーパー構成などは「スケールしない」構成といえます。

こちらはLoL勢には馴染みがある単語ですね。FATES Championshipの日本語放送では「上振れ」と表現されていました(が、これは通常「想像以上の結果が出る」という意味なので個人的にはあまり好きではないです)。

なお「スケールしない」は必ずしも「弱い」と同義ではなく、途中までは強いのでそこで勝ちきれるだけのリードを作ったり、別の構成にピボット(バスケ用語でも使われるPivot、軸足を中心に方向転換すること。TFTでは大幅な構成変更を指す。例: デュエリストからスレイヤーにピボットする)したり、コスト5ユニットで最後のひと押しを添えたりしようね(キーパー構成ならセトを添えよう)、という感じで使われます。

と思いつくままに書いてみました。もし他に用語があればぜひコメント欄で教えてください!


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