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TFT:ゴールド以下プレイヤーの教材として素晴らしい「ブラジリアン・ケネン」

※執筆時のパッチは11.4B

こんにちは。最近はLoLはプロリーグ観戦勢でTFTばかり遊んでいるLYEと申します。TFTはこれまでセット1~セット2中盤くらいまで熱心に遊び(しかしオフメタばかり行っていた記憶がある)ゴールド止まりで、セット3はどうにもギャラクシーが馴染めずあまり遊ばず、セット4から本格復帰したクチです。

4.5でも無事ゴールドIまでは行けたのですが、正直プラチナは行けないなと思っていました。これが自分の実力なんだろうなーと。ところが以下で紹介する動画をたまたま視聴して目からウロコが落ち、昨日念願のプラチナ到達に至った、という次第です。

今回紹介するのはブラジル発祥のキーパー(6)構成「ブラジリアンケネン」。私のようなゴールド帯以下のプレイヤー向け教材として非常に優れていると感じたので記してみます。


「ブラジリアンケネン」の基礎部分は以下の通り。

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キーパー(6)、ヴァンガード(2)、エルダーウッド(3)、ニンジャ(1)

オーンもアジールも来ねえよ!という声も多いと思いますし僕もそう思いますが、ここまで揃わなくてもキーパー要員エリスやヴァンガード要員セジュアニなどでも進められます。

なおケネンにインフィニティエッジとジュエルガントレットを詰むビルドも各所で紹介されていますが、個人的には紹介しているモレロノミコン・ガーディアンエンジェルのほうが(繰り返しプレイする教材として)安定すると思います(アイテムが揃ってゴールド管理でレベル先行できる状態ならば火力系ケネンのほうが圧勝できるでしょうけれど)。

出典はBunnyMuffins氏のこちらの動画。

この構成の強みは以下の通り。
■必須アイテムがメタ構成よりも少ない
■遠方の敵を引っ張るエイトロックスと範囲CC攻撃ケネンが相性抜群
■キーパーに優秀なCC持ちが多い
■Lv8時点で高コストユニットばかりとなるため素で強い
■お荷物となりがちなオーンがヴァンガード・エルダーウッド発動に寄与
■オーンを自然に組み込めるため最終盤に向けて戦力を強化していける

僕も最初は「発見されたつよつよ構成ってだけでしょ?」と思っていたのですが、実際にプレイしてみたところこれが強いだけでなく「教材として」良くできている。どのへんが、ということを以下に記していきます。

必須アイテムが素材換算で4個、ユニットもかなりの確率で集められる(ので繰り返しプレイした時に比較・反省が容易)

最悪、モレロノミコンとガーディアン・エンジェルがあればOKです。競争率の高いBFソードとムダニデカイロッドは1本ずつ。

序盤に素材が揃ったらこの2つをさっさと作って、後で売る序中盤ユニットに持たせます。

それ以外のアイテムはザヤにハンドオブジャスティスやタンクキラー系武器、続いてエイトロックスに防具に積むのが良いでしょう。

またドラゴンクロウを積んだ相手で止まってしまいがちなのでスタティック・シヴ(直近の変更でクリティカル時に魔法防御を下げるようになった)xアジール、アイオニックスパークxエイトロックスなどで対策していきます。それ以外は適当にアイテムを積んでいけばOKです。

ユニット

1-1~3-6 
適当な盤面を作るって体力とゴールドを温存しつつコスト1~2のキーパーたちを★2にしていく、キーパーは使わなくてもOK、序盤ユニットでは、最後のオーン・エイトロックスでヴァンガードx2を作るので、繋ぎ用に最近単体性能がバフされたブラウムやノーチラス、運良くきたらセジュアニなどを用意しておくとスムーズです。

3-7
ラウンド開始前に中盤を凌ぐために使っていた選ばれしものを売却し、ケネンの選ばれし者を探せるようにしておく。
4-1
開幕前に★1~のケネンに必須装備を積んで投入、同時にロールダウン(納得行く盤面ができる程度までリロール連打すること)して★3を目指しつつ、ティア2~4チャンピオン(ジャーヴァン、ラカン、ザヤ、エイトロックスと最後まで使うユニット、および構成完成まで使うセジュアニ、ノーチ、ブラウムあたり)たちを拾っていく。

盤面をキーパー4以上、ヴァンガード2以上にすることを最優先してラウンド開幕。

なおこの時、先述の8体を探しながら排出率1%のレジェンダリー4体(アジール、オーン、セト、ジリアン)を狙えるので、合計13体が「アタリ」になります。ここが構成最大の魅力といっていいでしょう。

この一番忙しい瞬間がいつ来るかわかっているのであらかじめ思考をまとめておけるというのも教材として優れている点のひとつです。

レベル上げのタイミングが身につくできる

この構成では絶対にティア1チャンピオンの★3を狙わないので、アグレッシブにレベルを上げて連勝ボーナスを狙っていきます。

また後々売るユニットとそのまま運用するユニットが明確なので、ショップの誘惑に惑わされることがなく、したがってベンチで腐るユニットでゴールド管理に支障が出ることもありません。具体的には以下のタイミングでのレベルアップを狙います。

Lv4 2-2
Lv5 2-5
Lv6 3-1 ~ 3-2
Lv7 4-1
Lv8 4-5 ~ 5-1
Lv9 必要に応じて

これは元々ゴールド帯低位だった自分には結構ハイペースなレベリングでした。しかしここでレベルを上げると見据えて繰り返しプレイすることで、その恩恵と経済的負担のバランスを体感できます。調子がいい時はこのくらいゴールドを持っていたという記憶が活かせるのも、同じ構成を繰り返し使うことの意義でしょう。

また、僕くらいの知識量だと盤面の力量差を把握することが難しかったのですが、こちらも同様に以前こういう相手に負けたという記憶が積み重なっていくため、50G以下になって利子が減ってでもレベルを上げるべきタイミングが身につきます。

そしてここまで盤面を揃えられればその後連勝ボーナスが見込める感覚も育ち、50Gを維持してズルズルと体力を削られるよりも利益になることが理解できます。

そしてステージ4からは敗北時に受けるプレイヤー体力ダメージがグッと上がるので、お金を貯めつつ相手を追う詰めていくことができます。

僕はずっと大敗するようになるかLv8までは50Gキープという呪いを抱えたままプレイしていたんだな…。

リロールのタイミングが理解できる

上の項の繰り返しになりますが、盤面の力量差がある程度把握できるようになると「現時点の戦力がどのくらい揃えばよいか」が分かるようになり、盤面をある程度整えたらリロールを止められるようになります。

僕もロールダウン(連続リロールの手法のうち、0Gまで使わず一定のゴールドで止める)という概念は知っていましたが、それまでは止める尺度がxゴールドまでという基準でした。それがこの構成を練習しだしてからこいつが★2になればOKとするという尺度に転換したように感じています。おかげで途中でラウンドごとに0Gまでリロールするような悪癖も潰せます。

構成を諦めて変更する練習ができる

ここまでは構成が完成することを前提に書いてきましたが、アイテムが比較的揃えやすいとはいえ、アイテムもユニットも全く来ないこともあります。キーパーが一体も来ないとか、普段来ないリカーブボウばかり来るとか、そういう状況ですね。そういった状況ではそこからピボット(構成の方向転換)をする必要があります。

おそらく諦めるのは4-1くらいのタイミングだと思いますが、Lv7のロールタイミングでは以下のようなピボットが考えられます。

■エクセキューショナー
エクセキューショナー3人の通常ユニットとケイル以外の選ばれし者を狙い、3体を柱にしてヴァンガードやミスティックを添えていく

■ヴァンガードミスティックニーコ
序盤凌ぎの選ばれし者がフェイブルドノーチラスだった場合、そのままニーコの★3とヴァンガードを狙ってヴァンガ・ミス・ニーコに行く

■サイフォナー+α
スウェインとモルガナが来るようならサイフォナー2/4に行く(周囲の敵や来た数による)

■引けたレジェンダリーゴリ押し
体力とゴールドはあるのに…という場合はLv9まで構成をやりくりしつつレジェンダリーユニットの選ばれし者を狙うのもひとつです。

■ミスティックマシマシ
選ばれしケネンが引けない状況で相手にメイジやドラゴンソウルなどAP偏重プレイヤーが多いようならキーパー(4)まで落としてジリアン・シェン・ユーミあたりのミスティックを増やすなど、場にいる他プレイヤーの構成に合わせることも可能です。ただしそう判断できるようにするには4-1の前にしっかりとスカウティングしておくことが重要です。

いずれの構成もここまで使ってきた構成をベースにする必要があるので、すべてをここで揃えなければならないような状況は避ける必要があります。逆に3-7でアイテムが揃わなかったら詰むと感じたらあらかじめピボット用のユニットを買っておきましょう。いずれの場合も4-1でしっかりとリロール/レベルアップするだけのゴールド管理が重要になります。

もちろんLv8も重要なパワースパイクなので5-1~5-3で目指していきます。これが疲れるのですが、ゆえに楽しい。

Lv8で勝負をつけにいくのかLv9にいくのか

僅差でどうしても勝てないが、あと1体入れられれば…という状況でLv9を狙い、結果勝てた試合も何度かありました。そのあたりも繰り返し同じ構成を狙うことで自分の構成がどういう相手に弱く、どの程度の戦力差があるかを把握する役に立ちます。

必ず僅差負けになることが分かっているとき、体力に余裕があれば連敗ボーナスと利子でお金を貯めることも視野に入れます。

自分の勝ち筋が見えているのでポジショニングの練習ができる

この構成が完成した後配置の上で注意すべき点は
■エイトロックスとケネンを並べてエイトロックスのスキルで敵をケネンのスキル範囲に引っ張れるようにする
■他のキーパーができるだけ分厚くケネンにシールドを張れるようにする
■ザヤとアジールが可能な限り継続火力を出せるようにする
■アジールの兵士を相手が嫌がる位置に配置する
■防御力無関係に相手をしてくるヌヌ・リー・シン、ゼファーからケネンを逃がす


といったあたりでしょう。対策は他のプレイヤーの盤面をしっかりスカウティングしなければできないので、それが自然にできるようになれば今後別の構成をプレイすることになっても有用な習慣となるでしょう。僕は次の順番で意識していくようにしていました。
1)敵アサシンの位置
2)ヌヌとリー・シン、ゼファーの位置
3) 試合固有の対応策検討
      →相手の集中砲火がきついと感じた時にダミーがいるなら1列目に配置して最初にタゲを集め、他ユニットを2列目以降に配置するなど

まとめ

本構成を繰り返しプレイすることで僕が学んだことは以下の通りです。
■早期レベル上げの費用対効果
■序中盤の進め方と体力温存の重要さ
■勝負をかけるロールダウンは複数ユニットを狙える時に行う
■ロールダウンは「盤面を★2で揃えるまで」といった目標を設定して行う(xGまで回すではなく)
■数ラウンド先でのピボットを事前に見据えて動く

いずれも上級者からすれば基本的なことでしょう。しかし僕のようなゴールド帯プレイヤーは色々と誤解しています。でもこれだと同じ構成を繰り返すことで前回との差を体感し、理解し、修正していける。僕が「教材として優れている」と感じたのはここに尽きます。

もしかしたら来週のパッチで使い物にならなくなるかもしれませんが、ぜひ今後数日、試してみてください。


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