2022年の米国中間選挙について

リュディアです。米国の中間選挙結果がほぼ出そろったタイミングです。私も詳しくないので勉強と思って一緒に見ていきましょう。

まず米国の中間選挙とはどのようなものか見ていきましょう。日本には存在しない概念です。米国では大統領選が4年に1度実施されます。大統領の4年任期の真ん中で実施されるのが中間選挙です。大統領が決まった、そして任期半分の2年間が過ぎた、ここまでの任期の半分を振り返って国民の意見を聞いてみましょう、という意味の選挙と考えてよいと思います。

次に中間選挙の内容です。中間選挙の対象となるのは下院議員の全員、上院議員の1/3 です。他に一部の知事など同時に選挙となる場合がありますが、今回は下院、上院の議員のみを考えます。

上院は各州2名ずつで合計100名よりなります。任期は6年ですが、上院議員は全体を1/3ずつにグループ分けされており、1/3単位で改選されます。

下院は2年任期で選挙のたびに全員が改選されます。定員は435です。日本の衆議院のようなもの、と言われますが下院では解散はありません。定員は10年に1度の国勢調査で報告される人口に基づきヒル方式で州に割り当てられますので州ごとに異なります。

2022年11月20日段階で例として共和党、下院は僅差で過半数獲得 4年ぶり多数党にという報道があります。

11/18の段階で下院は定数435に対し民主党 212、共和党 218 でした。確かに圧倒的多数という感じではないので共和党が僅差で過半数獲得という報道はその通りです。

次に上院です。定員は100 で改選は35です。非改選の枠は民主党 36、共和党 29 です。次に改選枠35は民主党 14、共和党20 でした。1議席余っているのは現段階でまだ未定であるためです。改選枠だけを見ると普通は共和党優勢と感じますよね。しかし報道は次のようなものが多いです。

確かに非改選も含めれば民主党が多数派獲得ではあるのですが、今回の選挙で改選した上院議員についての報道であれば改選枠だけを見る必要があるので共和党優勢と報道すべきではないのですかね?米国の選挙システムは確かに複雑なのですが報道だけではなく自分でも情報を入手して考えてみる習慣をつかようと思った次第です。

では、ごきげんよう。

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