20歳なった子供の国民年金について

リュディアです。20歳になったお子さんがおられる家庭では国民年金をどうされていますか?選択肢は以下の3つです。

  1. 保険料を本人が支払う

  2. 保険料を両親等が支払う

  3. 学生納付特例を利用

年金制度は破綻しており、自分たちが受け取る45年後に受け取れるとも思えないから加入しない=支払わないという選択をする方も多いと聞きますがそれはやめておきましょう。なぜなら国民年金制度はイメージしやすい老齢基礎年金以外にも、次の2つの機能を持ちます。

障害基礎年金:病気やケガで障害が残ったときに受け取ることができる年金
遺族基礎年金:家族の働き手が亡くなったときに受け取ることができる年金

これらも含めての国民年金なのでメリットは多いです。年金とは言いますが、社会保険なので保険の1つと考えて加入すべきだと思います。2024年現在では月あたり16,980円の支払いが必要です。お子さんが20歳の誕生日を迎える1~2か月前に国民年金加入手続きのご案内が送られてきますので手続きを行う必要があります。

まず最初の3つの選択肢のうち3の学生納付特例について説明します。これは学生に毎月16,980円の支払いは難しいだろうから支払いを猶予します、というものです。免除ではありません。猶予です。社会人になったときに学生のあいだ猶予された分も支払ってくださいね、というものですので注意してください。学生納付特例については社会人になると学生のときに免除された分も含めて支払う必要があるので事前にお子さんとしっかり相談した方がいいですね。

次に保険料を支払うときに本人が支払う両親等が支払うのいずれにするのか?これはもちろん子供さんの稼ぎにもよると思います。扶養控除の範囲内でアルバイトで毎月10万円程度を稼げば国民年金の16,980円を支払うことは可能でしょう。本人が支払うので将来的にも何も問題ありません。本人の社会保険への参加や自分の稼ぎから自分の年金を支払うという義務感の養成という観点からも理想だと思います。

もう1つ、両親等が支払う場合については特筆すべき利点があります。両親等に収入がある場合、子供の国民年金保険料を支払った分だけ所得控除があります。年末調整または確定申告で処理できます。16,980円を12か月なので203,760円の収入が控除=無かったことにできるわけで、その分、税金を抑えることができます。

ここから先は自分で支払う、両親等が支払うに関わらずのメリットですが前払いによる割引も利用可能です。またクレジットカードによる支払いもできるのでカードのポイント受取のレートによってはお得になります。詳しくはこちらのページを参考にしてください。

国民年金の支払いから逃げることはできませんし、老齢基礎年金については将来的な部分はわかりませんが、それ以外のメリットもあります。どうせ逃げられないのであれば、本人のメリットと、親も含めた世帯全体のメリットが最大になるよう支払う工夫をしたいところだと思います。ちなみに私は子供の分をクレジットカードで、2年分前払いで支払いし、支払いした分を年末調整で処理しています。

では、ごきげんよう。

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