2023年版情報通信白書より #12 ~ ICTサービス及びコンテンツ・ アプリケーションサービス市場の動向

リュディアです。2023年7月4日に総務省が2023年「情報通信に関する現状報告」(2023年版情報通信白書)を公表しました。少しずつ内容を見ていき皆さんとも要点だけ共有したいと思います。

今回は4章7節のICTサービス及びコンテンツ・ アプリケーションサービス市場の動向を見てみます。皆さんはアプリケーションと言われて何を頭に浮かべますか?アプリと言った方がイメージしやすいかもしれませんね。スマートフォンであれば、X (Twitter), LINE, YouTube, Instagram などが稼働率が高いのではないでしょうか。PCだとWEBブラウザの Google Chrome や Microsoft Edge, Excel, Word, PowerPoint, Outlook などが稼働率の高いアプリではないでしょうか。

この白書でまとめられている順に見ていきましょう。SNSからです。ただしSNSというのは、なかなか微妙なアプリの分類で例えば LINE をメッセンジャーとしてのみ利用している人をカウントするのかどうかで大きく変わると思います。白書には日本のソーシャルメディア利用者数は、2022年の1億200万人から2027年には1億1,300万 人に増加すると予測されていると書かれていますが、いわゆるSNSを使う人数とは考えられないですよね。注意が必要です。世界、日本のSNS利用者数の推移を見てみます。

日本の人口を考えると日本のSNS利用者数は2027年付近に飽和しそうですね。2027年付近に世界は全人口に対して半分程度なのでまだ飽和はしなさそうですが頭打ちはしそうです。

次のアプリケーションはEC = e-Commerce と呼ばれる電子商取引です。簡単に言うとアマゾンや楽天をイメージしてください。ちなみに 2022年の世界の EC売上高は751.8兆円とのことです。しかも今後も引き続き成長する市場であるとのことです。

次のアプリケーションは検索です。結果を見て異変があることに気づきました。以前は Google が 90%を超えるシェアを持っていましたが Microsoft のシェアが10%近くに増えています。何やかんやで Microsoft は PCのマーケットを牛耳っているので様々な分野で巻き返しが可能なようです。

次のアプリケーションは動画配信・音楽配信・電子書籍です。2022年に世界で20兆円程度の市場をもつとのことですが大きいですね。日本の動画配信・音楽配信・電子書籍の市場規模の推移を見ると確実に成長しています。電子書籍の伸びが想像していたより大きいです。いわゆる専用のリーダーで読むものよりはスマートフォンでコミックスを読むような市場が大きくなっているのかもしれません。

最後に今後期待される新しい市場として、位置情報(空間情報)を活用したサービスメタバースデジタルツインの3つがあげられています。位置情報はまだしも、メタバースやデジタルツインのマーケットは今後数年で本当に巨大化するのでしょうか。期待しましょう。

では、ごきげんよう。

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