高等学校 情報I、情報II #1
リュディアです。2022年度、つまり次の4月から高等学校で必修科目となる情報Iと、発展的選択科目となる情報II についてまとめていきます。
ここで2022年現在の高等学校の教科、科目の構成について見てみましょう。まず教科は以下のものがあります。総合的な探求の時間と理数科という教科もあるのですが、ここでは除外しました。
国語科
地理歴史科
公民科
数学科
理科
保健体育科
芸術科
外国語科
家庭科
情報科
これら教科の中に科目という分類があります。例えば地理歴史科で見てみましょう。共通必履修として地理総合と歴史総合があります。それらの発展版として選択必履修の地理探求、日本史探求、世界史探求があります。
文脈から何となくわかると思いますが、共通必履修科目(きょうつうひつりしゅうかもく)とは共通の必修科目の意味で全員が履修する科目です。選択必履修科目は決められた科目の中から何単位履修しなさいと規定されたものです。感覚的には皆さんが必修科目、選択科目と呼んでいるものに合致していると思って問題ありません。ただしこのまとめでは共通必履修科目と選択必履修科目という言葉を使います。
数学も見てみましょう。共通必履修科目は数学I のみです。数学I 以外の数学A、数学B、数学C, 数学II、数学IIIは選択必履修科目です。
教科、科目についてはこのリンク先PDFの9ページの内容を参考にしました。新学習指導要領についてという文部科学省の資料です。
これで教科と科目という言葉の違いがわかりましたね。情報科という教科について見ると情報I、情報II という科目があるというわけです。情報Iは 2022年度から高校生全員が履修し、かつ 2024年度の大学入学共通テストへの出題も正式決定されました。ニュースで話題になりましたね。
一方で入試に情報I を追加することに対して反対意見があるというニュースも出ました。例えば以下のニュースです。
指摘されている問題点は大きく以下の2つです。
1. 今でさえ大きな受験生の負担がさらに増大し着実な学習の意味をなさなくなる可能性が高い
2. 専任教員の不足から公平・公正な入試を受けられなくなる可能性が極めて高い
確かにいずれも受験生の立場から見ると問題ですね。特に担当教官のうち正式な情報科の免許をもつ教官が少ない自治体が存在する、というのは公教育の観点からは問題になりそうですね。
高等学校 情報I、情報II に関するまとめの続きは以下からどうぞ。
では、ごきげんよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?