高等学校 情報Iの要点 コミュニケーションと情報デザイン #5

リュディアです。引き続き高等学校 情報Iの要点 コミュニケーションと情報デザイン をまとめていきます。

高等学校 情報Iの要点 コミュニケーションと情報デザイン のまとめへのリンクをまとめておきます。

今回は コミュニケーションを成立させるもの についてです。なんだかぼんやりした表題ですね。

皆さんはコミュニケーションと言われて何を浮かべますか?どちらかというと、1対1であったり、少人数のイメージが頭に浮かぶのではないかと思います。日本語のコミュニケーションという単語がそのように扱われてきたからですね。

情報Iではコミュニケーションという言葉の定義をエクスペリエンスデザイナーのネイサン・シェドロフが書いた4ページのコラム「理解の外観」に従い行います。ネイサンは理解とはデータから知恵への連続した観念と考えるべきだとし、データ、情報、知識、知恵の4段階にわけて説明しています。データから知恵へと移っていくうちに個々人にとってより私的なものになっていくため他人との共有が難しくなります。しかし個々人の得た知識や知恵を他の人に伝えること、つまりコミュニケーションは重要です。

ここではコミュニケーションを以下の3種のモデルに分類します。

対人コミュニケーション:特定可能な相手との個人対個人のコミュニケーション、電話、会話など

集団コミュニケーション:限定された小集団レベルのコミュニケーション、講演会、打合せなど

マスコミュニケーション:不特定多数に対して行われるコミュニケーション、TV、新聞など

どのモデルであっても伝える必要のあることを相手にうまく伝えることを考える必要があります。これはコミュニケーション、つまり情報の伝達において非常に重要なことです。

最も効率がよいのは抽象化された内容で、少ない文でコミュニケーションをとる、つまり情報を伝達することです。しかしいつもこのように効率よく情報伝達可能なわけではありません。そこで以下のようなことを考える必要があります。

抽象化された内容を具体化する、たとえ話になるかもしれないですし、具体的に目の前の物に対応した話題にすることでうまく伝わることがあります。ただ本来伝えたかったことの一面になってしまう可能性もあるので注意が必要です。

また引く技術というのも重要です。びっしりと字の詰まった発表資料を使って流暢に話をされると意外に内容が理解できないことがあります。これは情報が多すぎることに起因します。本当に重要なことだけを資料化し説明することで聞き手にしっかりと伝わることがあります。製品設計やビジネスにおいて足し算は簡単だが、引き算は難しいと言われることと同じですね。

また発表資料に文字だけでなくグラフや図形を入れることでうまく伝わることがあります。視覚情報と文字情報の使い分けです。

コミュニケーションという言葉は日常会話で使う日本語英語のようになっていますが、情報を伝達することと考えて言葉の意味を意識してみてください。

高等学校 情報Iの要点 コミュニケーションと情報デザイン に関するまとめの続きは以下からどうぞ。

では、ごきげんよう。

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