日本におけるプログラミング言語別の平均年収ランキング2022 #2

リュディアです。2022年6月7日に日本におけるプログラミング言語別の平均年収ランキングが報道されました。元データはパーソルキャリアによるもので、以下は IT Mediaの記事へのリンクです。

前回はプログラミング言語としてランキングされているなかで違和感のあるものについて私の感想を述べました。前回の記事へのリンクをつけておきます。

今回はランキングを見て興味深く感じたことをまとめていきたいと思います。

まず2位にRが入っているのに10位までに Python が入っていないことです。Rは統計解析のための開発環境を含む専用言語です。Python と比較されることも多いです。大学やアカデミックな世界では R を使い、ビジネスの場では Python を利用することが多いと思い込んでいました。ところが R が平均年収ランキングで 2位です。しかも日本、どういうことなんでしょうか?

私の予測はパーソルキャリアのまとめたランキングである、というところにポイントがあると思っています。パーソルキャリアはいわゆる人材派遣や人材紹介の会社です。昔のインテリジェンスですね。例えば非営利の組織や研究所などから R を使える人いない?と問い合わせが入れば人材を派遣、またはいないのであれば社内教育を行うことになります。非営利の研究所や組織はある意味、作業をやってくれるのであればコストに無頓着なことが多いです。その結果としてパーソルキャリアから見ると R を使える人の給料が高止まりしているのでは、と考えています。あくまで私の予想でしかないので確認する方法も無いのですけどね。

そして驚いたのは3位の Perl8位の PL/Iです。単に昔の資産のメンテナンスが必要なのに読める人、コーディングできる人がいなくなってきているから需給バランスの観点で平均年収が高くなってるだけに見えます。この2つの言語については今から新たに身に着けようと努力すべきものではないと思います。いずれもプログラミング言語として一時代を築きはしましたが今更コストを費やすべきではありません。ただ 8位の PL/I は今も銀行の勘定システムが COBOL か PL/I でコーディングされていると言われます。どうしても仕事で必要な場合は諦めて身につけましょう、そうでなければ身に着ける努力をすべきではありません。

また C/C++ は根強く使われているようです。こちらはもし触れる機会があれば身に着ける努力をしてもよいと思います。ハードウェアを意識してソフトウェアをコーディングするためには C/C++ はうってつけです。

12位の ActionScript も驚きました。Adobe が Flashで使用するための言語だと思っていました。しかし Apple がFlash を停止したことも含め、セキュリティの観点からもいろいろと問題があったため 2020年をもって Flash Player は実質使われなくなったと思っていました。つまり ActionScript に対するニーズが無いと理解していました。なぜ12位に ActionScript なのか?ご存知の方がおられたら教えてください。

今回はランキングを見て驚いたことを中心にまとめてみました。

日本におけるプログラミング言語別の平均年収ランキング2022 に関するまとめの続きは以下からどうぞ。

では、ごきげんよう。

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