経産省 未来人材ビジョンについて #3
リュディアです。引き続き経産省の未来人材ビジョンを見ていきます。
未来人材ビジョンについて についてのまとめへのリンクをまとめておきます。
元となったページは次のリンクです。このリンクの中に本まとめの元になった未来人材ビジョンのPDFへのリンクもあります。
今回は労働者不足について考えてみます。まず未来ビジョンによると生産年齢人口は 2050年には現在の 2/3 に減少するとのことです。
一瞬インパクトがありそうなのですが前回のまとめに書いたように機械化、自動化の導入により労働力数だけでいえばちょうどよい感じになりそうに見えます。ただここで問題は人間には高スキル業務しか残されていないということです。
これは何を意味しているのでしょうか?
高スキル人材:ニーズが高い割に対応可能な人が少ないため取り合い、結果として高給人材になる
中スキル人材:現在、層が厚い部分でいわゆる中流家庭を築いているが、今後、ニーズが減少していく。高スキル側か低スキル側に移動
低スキル人材:ニーズが小さくなるので仕事の取り合い、結果として薄給になる
不足する高スキル人材に向けた対策として、高スキル人材を移民として招くことが考えられます。これは私でも思いつくことなんですが、既に以下のような問題が考えられます。
A. そもそも日本に来てくれるのか?
B. 既に海外先進国は国をまたいだ高スキル人材の取り合いをしている
まず A についててみましょう。次の表を見てください。ひどい結果ですね。
なぜこのようなことになっているのでしょうか?よく言われるのは日本語の問題です。日本語は習得の難しい言葉なわりに、日本でしか利用できません。さらに今後、人口が減っていくわけですから使える人が減っていくわけです。難しいのに利用機会が下がっていく言葉に投資する人がいるでしょうか?例えば日本のコミックスが好きで日本語を勉強したという友人はいますが、これは趣味で言語を勉強したに近く、いわゆる高スキル人材とは異なりますよね。
次に言われるのは日本人の外国人に対する排他的な国民性です。これは正直なところ最も過酷かもしれないです。高スキル人材ではないですが技能実習生に関して悪いニュースも聞きますね。日本人の排他的な国民性は日本人以外には狂暴な牙をむくことがあります。
最後に日本は昔ほど豊かでなくなったということがあります。まず移民としての選択肢は欧米、その次が日本だった時代もありましたが、今は中国、インド、韓国、台湾などが選ばれる時代です。
このように日本に来てくれる高スキル人材を増やすには、日本人の意識や社会を変えていく必要があるということです。少なくとも社会は世界標準語である英語を受け入れ、日本人以外とも寛容な心で共同社会を作っていく覚悟が必要です。
またB については、最近になって特に報道が増えています。以下に例をあげます。
これ以外にも学歴、職歴、実績に応じてビザの発給を優遇するシステムがどんどん拡充されています。日本も平成2年から高度人材のビザ取得を容易にするためにポイント制を導入していますがうまく機能していないようです。
これは相当に難しい問題です。人口減少もこの2-3年のコロナ禍でさらに加速していることが予想されますし何か良い方法はないですかね。諦めないで私たちも考えてみましょう。
未来人材ビジョンについて に関するまとめの続きは以下からどうぞ。
では、ごきげんよう。
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