登録日本語教員試験 試行試験

リュディアです。登録日本語教員が国家資格になった旨、情報を共有しました。国家試験になるわけですから厳密に試験、検定の運用を要求されます。そのため、初回のテストに先立つ 2023年12月19日(日)に試行試験が実施されました。資格試験は事前登録した協力者の協力を得て実施されました。協力者の内訳は次の通りです。

本番に試験に向けて参考になるのでここにある受験案内から見てみます。試験の内訳と時間割は次のようになっていました。

基礎試験が午前中にあり120分です。基礎試験を免除される場合は午後のみの試験となります。大学入試以降、丸一日試験になるのは初めてなのではないかと思います。乗り切れるかな?頑張ってみます。

基礎試験は120分、100問選択式で1問1点の100点の配点、応用試験は聴解50問、読解60問の選択式で1問2点の220点の配点となっています。

次にこの試行試験の結果概要がこのPDFで公表されています。まず受験に協力いただいた方の内訳を見てみましょう。PDF中の表に私が情報を追記した表をつけます。

現職も養成課程在籍者数もベテランの方が多い構成になっていますね。次にそれぞれのグループの基礎問題と応用問題の平均点の違いを見てみましょう。グラフと表をつけておきます。

元データには標準偏差も出ているのですがあまり大きくぶれないテストなんだな、という印象です。つまり普通に内容が身についていれば普通に点数のとれる試験であるということです。令和5年度日本語教員試験試行試験実施概要(案)のPDFに記載されている参考基準は次の通りです。

基礎試験:必須の教育内容で定められた5区分において、各区分で約7割程度の得点があり、かつ総合得点で約8割程度の得点があること
応用試験:総合得点で約6割の得点があること

この条件に従うと合格基準は基礎試験の各区分で70点、合計で80点以上、応用試験で132点が目安となります。全体的に応用試験は満足していますが基礎試験の方が厳しい感じですね。このように考えると基礎試験の免除というのは確実に合格をとりたい人には良い選択肢ですね。結局、金を積んで保証を取りに行くような感じなのでしょう。参考までに基礎試験の各区分とは次のような問題領域のことです。

このあと、さまざまなアンケート結果が提示されているのですが試験対策のポイントになりそうなものだけ見ていきます。基礎試験の試験時間の長さについてのアンケート結果です。ちょうどよいが半数で、1/4の方が長すぎると答えています。120分で100問であることを考えると、基礎的な問題が大量にあると考えるのでしょうね。

次に応用試験1の聴解試験の試験時間の長さについてのアンケート結果です。こちらもちょうどよいが68.5%であり、短すぎるを選択された方も22.4%おられるので、それなりに密度の濃い試験なのでしょう。

最後に、応用試験2の読解試験の試験時間の長さについてのアンケート結果です。こちらは長すぎるを選択された方が40.3%おられるので全体的に冗長なのかもしれませんね。

今回の結果を見て感じたことを書いておきます。

基礎試験は受験すると容易に感じるような基礎的な問題が多いが、試行試験の結果を見る限りではミスが許されない厳しい試験であることが予想される。多くの人はここで振り落とされる可能性がある。

応用試験はそれなりに勉強していれば大丈夫な感じ

独学で進める場合は基礎試験が大きな関門になりそうです。勉強法も含めて対策を立てていきます。

では、ごきげんよう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?